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すでに次期日産フェアレディZの試作車が存在していた!「フロントはS30、リアはZ32、シルエットは現行Z」。ニスモ版は500馬力に達するとも

2020/01/17

| てっきり日産は次期フェアレディZについては「行動していない」と考えていたが |

日産は過去何度か「フルモデルチェンジ版となる次期フェアレディZについては開発中だ」と述べているものの、どの程度まで進んでいるのかわからないというのが現在の状況。
これまでもコメントが二転三転していて、「まだ何も決まってないんじゃないか」と感じさせる部分もありますが、Autoblog報じるところによると、試作車がいくつかのディーラーに対して披露され、目撃者情報によると「レトロ調のデザインを持つ」とのこと。
なお、このレトロ調のデザインとは具体的に「240Z」を指しており、つまり丸いヘッドライト、四角いグリルを持つ、ということになりそうです。

240Zはこんなクルマ

ただ、面白いのは「フロントは240Z」なのにリアは「300ZX(Z32)」風だと報じられていること。

ちなみに初代フェアレディZたる240Z(S30)はこういったクルマで、1969年に登場し1978年まで販売。

スカイラインが「国内向け」のクルマだとすると、フェアレディZは「アメリカ市場向け」のクルマであり、企画されたのも北米日産にて。

240Zは「フェアレディZ生みの親」として知られる片山豊(当時の米国日産社長)氏の発案にて、当時北米市場で人気を集めていた欧州スポーツカーや、アメリカの国産スポーツカーに対抗しようと発売されたという背景を持っています。※当時、片山氏はジャガーE-Typeの模型をデザイナーに渡し、「こんな感じのクルマにしてほしい」と伝えたという話がある

このS30はその企画意図のとおり大ヒットとなり、累計販売台数55万台を記録しています。

300ZXはこんなクルマ

300ZX(Z32)は1989年にR32 GT-Rとともに自主規制枠ギリギリの280馬力で登場。
同じ280馬力でもGT-Rは直6シーケンシャルツインターボ、Z32ではV6に片バンクづつタービンを装着したツインターボを採用したところに相違があり、さらには駆動方式もGT-Rが4WD、Z32ではFR。
Z32は強いウエッジシェイプを持つことが特徴であり、ぼくの考える「もっとも美しい日本車」のひとつです(実際に数年乗ってた)。

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こういった感じで「S30のフロント、Z32のリア」を持つことになるというのが新型フェアレディZ試作車の目撃情報で、加えて全体的なシルエットは現行フェアレディZを踏襲していると報じられています。

内装は日産のセダン風

そしてインテリアについては、インフォテイメントシステムが標準装備されているというのが目撃談ですが、その雰囲気は日産の量販セダン「アルティマ」によく似ている模様。
おそらく多くのパーツを流用したがためだと思われ、これまで独自のデザインを保ってきたフェアレディZの”スポーティーな”インテリアでなくなる可能性もあり、ここは今後のデザイン変更を期待したいところです。

そのほか、現時点ではどんなエンジンを積むのか明らかではなく、しかし3リッターV6ツインターボ(VR30DETT)が濃厚だとされ、トランスミッションは9速AT、マニュアル・トランスミッションの存在も予想されています。

このVR30DETTはすでにスカイライン「400R」にも積まれて405馬力を発生し、しかしスカイラインR400に組み合わせられるのは7速ATのみ。
そして今のところVR30DETTとマニュアル・トランスミッションとをドッキングさせたクルマはなく、唯一の例はコンセプトカーの「370Z プロジェクト23クラブスポーツ」。
日産はこの組み合わせについては「かなり苦労した」とも語っていますね。

日産がSEMAにて、カスタムされた400馬力版フェアレディZを展示。同仕様のパーツも販売の予定

そして楽しみなのは「ニスモバージョン」の存在。
新型フェアレディZにもニスモ版が投入されると報じられていて、出力はなんと500馬力にも達する可能性がある、とのこと。

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