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【動画】どうしたアストンマーティン・ヴァンテージ!アストンきってのピュアスポーツなのにニュルのタイムはふるわず。これはメルセデスAMGの”呪い”?

2020/02/17

| もっと速いタイムを出して当然だと考えられていたが |

独カーメディア、Sport Autoがアストンマーティン・ヴァンテージをニュルブルクリンクに持ち込んでタイムアタックを行い、7:43.92にて周回した動画を公開。
ヴァンテージはアストンマーティン自社設計となるプラットフォームにメルセデスAMGから供給を受けた4リッターV8ターボエンジンを搭載し、出力は510馬力、トランスミッションは8速AT、駆動方式はFR、車体重量は1530kg、日本では1980万円というプライシングです。

このタイムはニュルブルクリンクでは96位

今回アストンマーティン・ヴァンテージが記録した7:43.92というタイムについて、ニュルブルクのランキングだと現在は96位に位置。
同じエンジン(しかし585馬力)を積むメルセデスAMG GT R Proのタイムが7:04.632、メルセデスAMG GT R(585馬力)が7:10.92、メルセデスAMG GT S(522馬力)が7:40くらいなのでこれらに比較するとかなり遅く、4ドアサルーンであるアルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオの7:32.00、BMW Mコンペティションの57:35.90にも遅れを取っているのはちょっと意外。

ニュルブルクリンクのランキング2020年最新版。992世代の911カレラSが55位に、TOP100に初のSUVとしてアウディRS Q8が登場

なお、ヴァンテージのタイム前後に揃うメンツはこんな感じ。
ルノー・メガーヌやホンダ・シビック・タイプRといったFFマシン、SUVであるアウディRS Q8に先行を許しているということになりますね。

ルノー・メガーヌR.S.トロフィーR 7:40.1(2019)オンボード
フォードGT 7:40.6(2018
ポルシェ・ケイマンGT4(981) 7:42.00
アウディRS Q8 7:42.253(2019) オンボード <<NEW!!
ポルシェ911GT3 RS 7:43.00(2003)
ホンダ・シビック・タイプR 7:43.80(2017) オンボード
パガーニ・ゾンダ C12S 7:44.00(2009)
アウディR8 V10 5.2FSI 7:44.00(2009)
ブガッティEB110 SS 7:44.00(1993)
メルセデスCLK 63ブラックシリーズ 7:45.00(2007)
メルセデスAMG E63 S 4MATIC+ 7:45.19(2017

正直このタイムは「拍子抜け」ではあるものの、ぼくが推測するに、エンジン供給元のメルセデスAMGが意図的に「ニュルブルクリンクのタイムがこれくらいになるように」エンジン出力を調整もしくはアストンマーティンに対して「制限」しているのだと思われ、よってアストンマーティンにとっては「不本意」な結果となっているのかも。

ちなみにアストンマーティンは自社製V6ターボエンジンを開発中だと報じられているところで、これが完成すればヴァンテージもこのV6を使用する可能性が高く、そこではじめて「メルセデスAMGに気兼ねすることなくポテンシャルをすべて開放した」ヴァンテージを見ることができることになりそうです。

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ヴァンテージには切り札たるAMRが存在する

なお、ヴァンテージにはハードコアモデルとして限定200台にて生産される「ヴァンテージAMR」がラインアップ。
AMRとは”アストンマーティン・レーシング”を指し、その名の通りモータースポーツにも直結するアップグレードが施されたモデルたちを指しますが、ヴァンテージAMRの場合は出力こそ標準モデルのヴァンテージと同じ510馬力ながらも(パワーアップはメルセデスAMGとの競合のため、限定モデルと言えど許されなかったのだと思われる)95キロの軽量化が施され、一気に戦闘力が向上しています。

ヴァンテージのタイムはちょっと残念なものとなっていますが、こちらの「ヴァンテージAMR」であればもっと上位を狙えそうですね。

まさかの「MT搭載」!95kg軽量化、アストンマーティン・ヴァンテージAMRが200台限定にて登場

VIA:sport auto

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