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もし初代フェアレディZに「オープン」が存在したら!仮想世界の産物かと思ってたら実際に(実車を)作った人がいた

| S30フェアレディZは今でも多くのファンに愛されている |

さて、いつも「え?そんなクルマあったん?」という、いかにもありそうなしかし本当は存在しなかった車のレンダリングを公開するAbimelec Design

今回は初代フェアレディZ、「S30」のオープン版レンダリングを公開しています。

S30フェアレディZは北米市場をターゲットとして企画されたクルマで(ここが国内市場をターゲットとしたスカイラインとは大きく異なる)、当時北米日産の社長を務めていたミスターKこと片山豊氏がプロジェクトを牽引。

なお、デザインイメージは「ジャガーEタイプ」だと後年本人の口から語られており、実際にジャガーEタイプのミニカーを購入してきてデザイナーに手渡し、「こういったデザインにしてほしい」と伝えたという記録も残ります。

北米では「Zカー」

実際のところ北米では発売されるやいなや大ヒットとなり、それは日本においても同様。

北米では「Zカー」として親しまれ、今でもマニアが多数存在し、映画「ワイルド・スピード」シリーズでハン役を務める俳優、サン・カンもその一人ですね。

「ワイルド・スピード」ハン役俳優の手がけたS30 フェアレディZが走る。「もうちょっとシートが下がれば」

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なお、このS30フェアレディZ、この後継モデルのS130、Z31まではオープンモデルが存在せず、その後のZ32以降でようやくオープンモデルが登場することに。

S130、Z31、Z32までは「Tバールーフ」と呼ばれるデタッチャブル式ルーフを持ち、これを取り外すとルーフ中央に一本のバーが残るものの一応「タルガ」っぽい形状となり、これもまたフェアレディZのアイコンのひとつ(そのため、現行モデルがこれを持たないのは寂しい)。

そして今回のレンダリングは、その「存在しなかった」フェアレディZのフルオープンモデルをバーチャルに再現したもので、本当に当時存在したんじゃないかというほどのリアルさを持っています。

Abimelec Designが自身のFacebookへと投稿したこの画像へのコメントを見るに、本当に「S30フェアレディZコンバーチブル」を作ってしまった人もいる模様。

JUN
JUN
めちゃくちゃカッコいいなコレ・・・

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新型フェアレディZで「オープン」は登場するか

日産は新型フェアレディZの復活を公言しており、つい先日も新型フェアレディZが登場するティーザー画像を公開したばかり。

以前から噂されているとおり、初代S30フェアレディZと酷似した外観を持っており、大変な期待がかかりますが、やはり気になるのは「オープンが登場するかどうか」と「Tバーの復活があるか」。

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新型フェアレディZも北米市場がメインターゲットになるであろうことは間違いなく、となるとオープンのラインアップが「必須」と考えたりするものの、どうやら現在の北米ではオープン人気がさほどないようで、というのも新型コルベットでオープンを選ぶ人が17%しか(統計上)いないため。

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北米ではこれまで「スポーツカーのオープン」は必須とされ、初代BMW 8シリーズが売れなかったのも「オープンがなかったから」と言われるほどオープン大好きマーケットだったのですが、どういうわけか現代では(かつて)絶大な人気を誇ったメルセデス・ベンツSLもさっぱり売れず、SLCも販売終了となり、フェアレディZロードスターも販売不振によって姿を消すことに。

かつてはポルシェ911の販売の過半数が「カブリオレ」だと言われ、ボクスターも大きな支持を集めたものの、なぜか現代ではオープンスポーツ市場が縮小しているようで、かつこの傾向は当面継続すると思われ、となると「コストを削りたい」日産としては新型フェアレディZにオープンを設定しない可能性もありそうです。

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そしてTバーの可能性について、こちらは初代S30に用意されていなかったことから、そのオマージュである新型フェアレディZにも「設定されない」可能性が大。

もしオープンを設定しないのであれば、そのエクスキューズとしてTバールーフを発売する可能性もあり、しかしボディ剛性が落ちること(後発のNISMOバージョンのパワーには耐えられないだろう)、「ノーマルルーフとTバールーフとの両方を用意する」財力は日産には残っていないであろうことを鑑みるに、やはりノーマルルーフ一本になるんじゃないかとも考えています。

ただ、いずれにせよ、S30が現代に姿を変えて現代に復活するのはビッグニュースであり、続報を待ちたいところですね。

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VIA:Abimelec Design

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