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ミニが軽量スポーツ「スーパーレッジェーラ」発売?ミニ・ブランドを再考してみる

投稿日:2015/03/21 更新日:

MINI-Superleggera-00

ミニ・スーパーレッジェーラの開発にゴーサインが出され、2018年に登場、というウワサ。
マツダ・ロードスター(MX-5)や、アバルトの新しいロードスターがライバルになると思われますが、ミニは一度「2シーターオープン」というカテゴリでは「ミニ・ロードスター」で失敗しており、それをどう活かすのかは注目です。

ぼく的にはその問題は「価格」だと考えており、あまりに高価ということもあって、もうちょっと頑張ればアウディTTロードスターやメルセデス・ベンツSLKすら買えてしまう値付けがネックだったのではと考えています(それらの1-2年落ちの中古だとミニ・ロードスターの購入金額と同じか、それ以下でも購入できる)。

ただ、今回ミニ・スーパーレッジェーラを発売するにしても、安い値付は行わないと考えられ(3ドアハッチやほかモデルとのバランス、そしてミニはBMWのドル箱であり廉価販売は行わないと思われる)、であればその「高い価格」をひっくり返すだけの付加価値が必要だと思うのですね。

現在、フィアット500(アバルト)やシトロエンDS、アウディA1の登場によって、プレミアムコンパクト市場におけるミニの「一人勝ち」という状況が薄れてきており、その優位性は失われようとしています。
それでもミニは未だ「最も強いコンパクトカー」ですが、それはスポーツイメージというよりも、ミニ3ドアハッチに牽引される「オシャレで楽しそうなイメージ」に負うところが多く、走りや性能といったところでリードしているからではない、と思うのです。

その状況の中で、ミニ・ブランドにて、ほかより性能が高く、価格も割高な「2人乗りスポーツカー」を発売したとして、果たしてそれは受け入れられるのか?ということですね。

ミニは一時期、セダンも含む「フル・ラインアップ」を目論んでおり、一気に拡大する戦略に出たことがありますが、価格性能比に勝るVWが市場を席巻している状態では、それも難しかったようです。
現実的な性能と価格、品質を考えると、ぼくはVWに勝るものはないと考えていますが、ミニはそこ(実用性や性能走りというところ)ではなく、独自性のある「楽しい」クルマづくりをしてほしい、と考えています。

今のところ「ミニ」というデザインから抜け出すことが出来ずに苦しんでいるようにも見え、その間にシトロエンはC4カクタスのようなユニークな車を登場させており、ミニの持つ訴求力はこれから相対的に低下してゆく可能性が大きくなっています。

その中で、旧来のデザインを捨て、ジャガーのように新しいデザインを投入してゆくのか?
ポルシェ911のようにデザインを守ってゆくのか?は非常に興味のあるところ。
ミニとポルシェ911は同じくらいの歴史を持ちますが、ミニが愛されてきた理由、ポルシェ911が愛されてきた理由はそれぞれに異なります。

ポルシェ911の場合は「走行性能」というところが大きいと考えられ、常にスポーツカーとしての「メートル原器」であったわけで、今もそこを磨き続け、常にトップに君臨していると考えられます。
ミニの場合はそのコンパクトさ、パッケージングということになりますが、それは今やほかのブランドも持ち得る(部分的には超えているものもある)ようになっており、ミニの優位性はやや薄れていると言えます。

つまり、デザイン以外にも、その車の存在意義を示すことが出来ないとポジションをキープできないということで、その優位性とは何かをしっかり把握できていないと生き残れない、ということですね。

同じように歴史があり、そのデザインが特徴的であったVWビートルもまた、今の時代においては「歴史のある、親しまれたデザイン」以外には優位性を発揮できず、おそらくは生産中止となるだろう、という事実もそれを表しているのかもしれません。

関連投稿:ミニがセダンに続いてロケットマン、スーパーレッジェーラの生産を検討か

先日ミニがセダンを発売かという記事を公開しましたが、それに続いてロケットマン、スーパーレッジェーラの生産も検討している模様。

なおロケットマンについては敵的に「生産を検討→やっぱりやめた」の繰り返しとなっており、生産検討を止める理由としては「利益が取れない」、生産を検討する理由としては「現行ハッチバックが大きくなったので、その下のモデルが必要」というもの。

実際のところ生産に移すかどうかは不明で、もしロケットマンを開発するのであれば現行のプラットフォームを大きく改良もしくは新設計する必要があるはずで、コストがかさむわりに安く売れない(かなり小さい車になるので、価格が高いと消費者は許容できない)ということになり、即座に廃盤になるのは目に見えています。

ミニは今までもロードスター、クーペ、ペースマンについては短期間で廃版化を決めており、現在のハッチバックやコンバーチブル、クロスオーバー、クラブマンに次ぐ「定番」がないのが実情で、とくに利益が取れそうなスポーツモデルに魅力を感じているとも考えられ、その意味ではスーパーレッジェーラを定着させたいと考えているのかもしれませんね。

MINI-RocketMan-Superleggera-5

関連投稿:またですか。「ミニ・セダン」の話が再び浮上。スーパーレッジェーラはアウト

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ミニのボスによると、「スーパーレッジェーラ・コンセプトの市販化は案としては残っているが、(販売台数が少ないと予想されるため)高価になりすぎ、ビジネスとしては実際のところ難しいだろう」とのこと。
事実上、これは生産をあきらめたともとれる発言ですね。

一方で「セダンは可能性がある」としており、今年後半にはミニの新しいモデルについてなんらかの決断がなされる、とも語っています。
ミニは以前にもセダンの市販化を考えており「フルラインアップメーカー」を目指すとしていましたが、その後方向転換を図り、しかしロードスターやクーペ、ペースマンでは失敗を喫したのは記憶に新しいところ。

反面5ドアハッチバックやクラブマン、もちろんクロスオーバーも好調で、人々がミニに求めていたのはゴーカートフィーリングやスポーツ性ではなく「ドアの枚数」「人が乗る」ということだった、とも受け取ることが可能です。

なお新モデルとは別にプラグインハイブリッド、EVの可能性も示唆しており、既存モデルにハイブリッドシステムを搭載したり(しかしこれ以上高価になると競争力は失いそう)、EVへと転用されるモデルが登場する、というチャンスもありそうですね。

関連投稿:ミニが「スーパーレッジェーラ・ロードスター」発売か。2019年

MINI-Superleggera-10

ミニはそのラインアップをフレキシブルに調整中ですが、「スーパーレッジェーラ・ロードスター」の投入を認めた模様。

ただし発売は2019年頃になるようで、ミニ3ドアハッチバックのプラットフォームを使用し重量を削ぎ落したモデルになるようです(スーパーレッジェーラ=超軽量、という意味)。

FFもしくはAWDになるとのことですが、おそらくはけっこう高価なモデルになると思われ、その価格帯で勝負できるかどうかは微妙かもしれません。

現実的にミニ・クーペ、ミニ・ロードスターで一度失敗しているので同じ轍は踏まないと思いますが、どういった戦略で来るのかは注目です。

関連投稿:ミニ・スーパーレッジェーラはマツダ・ロードスターの対抗馬として登場か

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戦略が右往左往しているミニ。
一時はフルラインアップを目指してセダンまで計画するものの、やはり3/5ドアハッチ、クロスオーバー以外は売れずにペースマンやロードスターなどは生産中止の憂き目に。

スーパーレッジェーラの特許画像も流出したりと生産の現実性が高まっており、今のところオフィシャルな発表はないものの、マツダ・ロードスターの対抗馬として期待されている、という向きがあるようです。

画像はプロダクションモデルにより近いものとされますが、フロントスクリーンの角度がきつくなり、ドアミラーが通常形状になっていますね。
ロードスター/クーペでの失敗をここへどう活かすのかはわかりませんが、価格面では相当に努力をしないとマツダ・ロードスターへの対抗は難しいかもしれません。

ミニは成功しているプレミアム・ブランドではありますが、けしてラグジュアリー・ブランドではなく、しかし価格が高くなりすぎて(中古車含め)ラグジュアリー・ブランドのボトムと競合するようになっていることが懸念で、それが北米での販売低迷の一因かもしれない、と考えたりします。


関連投稿:ミニが現行よりも小さい「MINI Minor」を2018年に発売か

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英国のメディア、Carによるとミニが「ミニ・マイナー」の発売を考えている模様。

画像はロケットマンですが、デザインはロケットマンとペースマンとの中間辺りになるようで、全長は3450ミリ(スマート・フォー・フォーと同じくらい)、ダブルバブル・ルーフ、ユニオンジャック風のテールランプを備える、とのこと。

現在のUKLプラットフォームではそのサイズの車を作るのは難しいようで、現在トヨタとのジョイントを計画中。
トヨタとBMWはスポーツカーにおいてもジョイントを考えており、今後も色々と共同開発を行う可能性が出てきています。

トヨタ版はスターレットとして復活か、iQ後継としての投入が検討されているようです。

ミニは新型車の開発に対して非常に積極的なブランドですが、様々な計画が出ては消えるので、この計画についても「まだわからない」と考えています。

関連投稿:ミニが「第五の」モデルを示唆。「それは誰もが欲しいと思えるEVになる」

ミニが3ドアハッチ、5ドアハッチ、クロスオーバー、クラブマンに続く「第五の」ミニを2019年に登場させる、とのこと。
なお、この新モデルはEVになると言われており、ミニのグローバルヘッドであるセバスチャン・マッケンセン氏によると「EVはニッチだ。誰もが欲しいと思える車ではない。しかしミニの新型EVは違う。誰もが欲しいと思える車だ」と語っています(画像はミニ・クロスオーバーPHEV)。

最近のアメリカにおけるアンケートだと「EVを欲しいと考える若者」がかなり少ないということがわかっていますが、それは価格が高いことが一因と言えそう(同じアンケートより)。

現在ミニは北米でのセールスの落ち込みが大きく、これをEVで挽回したいと考えているようですが、上のアンケート内容によると「EV投入で販売を伸ばす」のは難しいのかもしれません。

もしくはEVであってもよほど安価か、もしくは航続可能距離が長くないと魅力的には映らないと考えており、それは「テスラ・モデル3」や今後登場するであろう「テスラ・モデルY」の存在が大きい、と予想(モデル3には予約が殺到しましたが、それはEVだからではなく、”テスラだから”だったと思われる)。

ミニは先代でも「ミニE」のテストを繰り返すなどEVには積極的ではあったものの、「価格」が大きな要素になるであろうことは間違いなく、ここを誤るとかなりダメージが大きくなりそうです。

なお、ミニの北米における不振については、原油価格が下がって「(燃費を気にせず)大きな車志向」が復調したこと、ミニの価格が割高なところが影響しているのではと考えていて、このあたりをなんとかしないと、とは思います(前者はなんともできないにせよ、後者はなんとかなる)。

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