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ポルシェにかかわる4つの真実。都市伝説と事実との差異を考える

2016/12/22


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先日のランボルギーニ編につづいてポルシェ編。
一般に世間が持つポルシェに対するイメージと、実際のポルシェとの差異を考えます。
ぼくは水冷世代からポルシェに入っていますが、986(ボクスターS)、997(911カレラ)、981(ボクスター)と3世代乗っており、最近のポルシェについてはおおよその理解があると考えています。

1.ポルシェは壊れる?
ぼくの知る限り、ほぼ壊れません。
986ボクスターSでエラー表示、997カレラでブレーキランプのスイッチが壊れ、981ボクスターでテールランプの球切れが起きた程度。
なおポルシェは国産車に比べてセンサー類の数が数倍以上と言われ(ウラを取ったわけではない)、事故診断機能が非常に高度であり、壊れる前に何らかの警告が出て損害を最小限に防いでくれると考えています。
センサーの数に起因して国産車には出ないようなエラーが出ることもありますが、単に故障を伴わないエラーであればリセットして終了。

同時にこのセンサーですが、社外品などに交換するとエラーが出やすくなるようです。
給排気系を交換するとエアフロー値や排出されるCO2の数値も変わるので、これでエラーを出したりすることがあり、ポルシェの場合は「カスタムして壊れた(ぼくも経験がある)」というケースが多いようです。
よって、トラブルの内容を判断するときには「純正かどうか」というのは大きな要素で、購入前の調査段階で「壊れた」という情報を目にした時、カスタム内容などを見る必要がありそうですね。

ランボルギーニ編でも記載しましたが、ポルシェの設計や部品のレベルは非常に高く、社外品に交換することでレベルが下がり、そのパーツがトラブルの原因となることがあります。
国産スポーツだと「パーツ交換=グレードアップ」ですが、ポルシェの場合は必ずしもそうではない、ということを認識しなくてはなりません。
ポルシェは純正でブレンボ製のブレーキシステム、レカロのシート、ビルシュタインのサスペンションを持っている車である、ということは認識する必要がありますね。

これもランボルギーニ編で記載したことですが、「壊れた」という声は「壊れない」という声よりも通りやすく人の記憶に残るもので、かつ「壊れない」ことをアピールする人よりも「壊れた」ことを伝えたい人、拡散する人のほうが多いので(壊れないことはネタにならない)、ネット上に残る情報や、人々の印象はどうしても「ポルシェ=壊れる」、「ランボルギーニやフェラーリのようなスーパーカーは燃える」というイメージになるのだと思います。

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2.ポルシェの維持費は高い?
正直言うとミニクーパーSよりも安価。
一般的なBMWに比べても「かなり安い」と認識しています。
購買層の年齢が比較的高いせいか事故率も低いようで、そのために国産スポーツより保険も安め。
燃費も良く(ボクスターだとリッター11キロは走る)、最初のボクスターS(986)にフェアレディZから買い換えた時、維持費が保険やガソリン代含め大きく下がったことを記憶しています。

そして、これはあまり言われないのですが「チューニング費用がかからない」ことも利点だと考えています。
上述のように純正でブレンボのブレーキ、ビルシュタインのサスペンション、レカロのシートを持っていますので、ドレスアップ/競技目的以外ではパーツを交換する必要はまず無く(すでに世界最高峰のパーツを装備している)、国産スポーツのように際限なく性能向上を求めて改造→しかしそのぶんかかった費用は売却時に考慮されない、ということが無いわけですね。

フェアレディZ(Z32)では速さに不満があり給排気系やECUのチューンを行い、速くなれば足回りやブレーキに不満が出てそれらの交換、次には速さに耐えられなくなったボディの補強など、まさにエンドレス状態でお金が出てゆくだけでした。
であれば、最初から高いレベルで設計されている車を購入したほうがずっと良い、ということですね。

ただし、一定以上のクオリティを持ち、ポルシェに見合うカスタムパーツを装着しようと考えると、かなり(他の車よりも)お金がかかることは事実です。

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3.ポルシェは一般人には購入/維持できない?
上記と重複しますが、維持は十分に可能。
BMWやメルセデスより維持費は安いと考えており、保険やチューニング費用を考えると国産スポーツよりも安価と考えています。
法定点検は3万円以下、車検においてはバッテリーを変えても17万円程度(ディーラーにて。経験上の実費です)。
ただしポルシェはオイルの量が多く(8Lくらい入る)、かつ銘柄指定なので、オイル交換一回あたり27000円位は見ておく必要があります(ディーラーに寄ってバラツキあり)。

購入そのものについては「ポルシェ購入は高嶺の花か?パワーローンについて考える」で記載した通り、その高いリセールを活かして残価設定ローンでは支払額を低く抑えることが可能。
国産スポーツや、ハンパな価格の輸入スポーティーカーを購入して性能に満足できずカスタムするより、ポンとボクスター一台を購入したほうが総額としては安くあがり、売却時も高く有利です。

そもそもポルシェを購入しようと考える人は車にかなり高いレベルを期待しているはずですので、妥協して中途半端な車を購入してしまうと、そのギャップを埋めるために高いチューニング費用を投じることになりかねません。

なお、ぼくが最初にボクスターS(総額807万円)を購入した時はサラリーマンで、年収450万円でした。
月々の支払いはそのとき48000円位(ボーナス払いなし、毎月均等)なので、無理なく払えた範囲です。

4.ポルシェは遅い?
馬力や0-100キロ加速を見るとけして(今の時代において)ポルシェは速いとは言えないようです。
ただ、それはどこに設計速度をおいているかというだけの話で、BMWやメルセデス・ベンツ、アウディは速度リミッター(250キロ)があります。
しかしながらポルシェのスポーツカーにおいてリミッターを持つ車は一台もありません。
つまり、どのような速度域についてもポルシェが責任を持つという自信の現れでもあるわけですね。

逆に考えると、他のメーカーは「発生するすべてのパワーを」時速250キロまでに集中させれば良いのですが、ポルシェには「それ以上」があります。
よってポルシェは瞬発力よりも息の長い加速が特徴とも言えるのですね。
同じ300馬力でもポルシェは時速300キロまで、ほかのメーカーは250キロまでという「振り分け」が異なるということで(厳密にはちょっと違いますがイメージとして)、対象とする速度が異なるだけの話です。

よって、単に加速が優れるというだけでスポーツカーの性能を断じることはできず、たとえば「瞬間的に300キロ出せる」車と、「300キロで走り続けることができ、止まることもできる」ポルシェでは根本的に考え方が異なるということですね。

ここを理解しておかないと、他メーカーのスポーツカーもしくはスポーティーカーの「タウンスピードでの出だしと加速」のほうが優れると受け取ってしまいがちで、ポルシェのほうが「鈍い」と感じるかもしれません。

ポルシェは現存するほとんどの自動車メーカーよりも対象とする速度域が高く、そして他のメーカーがリミッターを設定する上の速度域でも加速できるわけです。
要は、「ほかのメーカーに出来ないこと」、それができる車がポルシェなのですね。

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以上になりますが、ランボルギーニに比べると項目は少なめ。
それだけ敷居は低いと言えますね。

なおぼくは現実の生活においてポルシェやランボルギーニを購入したことを語ることはないので、時折こういった「ポルシェやランボルギーニに関する間違った認識」を、実際にそれらを所有したことも触れたこともない人の口から語られるのを聞くことがあります。
そういった際、「それは違う」と言いたいのは山々なのですが(ポルシェはもっと身近で、手を伸ばせばとどく存在で、語られるほど壊れるものではないということを声を大にして言いたい)、往々にして面倒なことになるのでいつもスルーするようにしています。

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