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よく聞かれる質問。ランボルギーニの乗り心地はどれくらい悪い?

2015/10/12

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一般に悪いと言われるランボルギーニの乗り心地。
これについても一般には「乗り心地が悪い」という前提で、「どのくらい乗り心地が悪いのか」ということが気になるようです。

ぼくの印象でしかありませんが、ウラカンに関しては「そんなに乗り心地は悪く無い。むしろ良いほう」と考えています。
反面ガヤルドの乗り心地はかなり硬めでしたが、ウラカンの場合はホイールベースが伸びたこと、タイヤ外径が大径化したことが大きく貢献しているのではと思います。

加えて、近年のVWアウディグループの足回りの設定に変化があり、アタリが柔らかくダンピングが強めの方向に振られたことも関係しているようです。
なおポルシェにおいても同じくタイヤ外径が大きくなりホイールベースが伸び、足回りの設定が見直されたことで997/987世代から991/981世代では大きな変化があり、内容としてはガヤルド→ウラカンとよく似た印象ですね。

足回りの硬さは客観的に測れないのでなんとも示しようがありませんが、ウラカンの場合はポルシェ911よりも若干固くストロークが大幅に短い、という感じです。
アウディTTに対しても同じような感じですね。
BMW M4のほうがずっと固く乗り心地が悪いように思われ、段差などの初期のアタリはBMW i3のほうがキツく感じます。
C63、GLA45もウラカンより硬い印象がありますね。

つまりウラカンの場合は望外に乗り心地が良いとも言えますが、シートの肉厚が薄い(ウラカンの車高は1165ミリしかなく、フェラーリ488GTBより5センチも低い。そのためにヘッドスペースを確保するにはシートの肉厚を抑えるしかなかった模様)こともあり、足回りよりもそれに起因する突き上げのほうが強いように思います。

なおフェラーリF12や458スペチアーレと比べると、ウラカンはだいたい同じような乗り心地で、とくにウラカンのほうが硬い、柔らかいという印象は受けません。

ちなみにアヴェンタドールは登場初期に「あまりに硬すぎ」て、二年目からはサスペンションがやや柔らかい設定になっています。
ガヤルドにおいても「サスペンションを柔らかいものへ変更する」という逆オプションのようなサスペンション関連オプションがあり、一般的な感覚ではやはりガヤルドは硬かったのかもしれません。

なおレンジローバー・イヴォークなど乗り心地の良い車にも乗ってきましたが、それでもぼく的感覚ではさほどウラカンについては硬いとは思えず、これは上述のタイヤ/ホイールベース、加えてオプション装備のマグネライドのおかげだと考えています。

要は年々スポーツカーの乗り心地が(技術の進歩とともに)良くなり、マグネライドなど可変ダンパーの導入のおかげで、通常時の乗り心地は快適になっていると言えますね。
加えて、ランボルギーニ販売国No.1である中国は路面状態が良くない、またスポーツ走行をさほど行わないということを考えると、「乗り心地を良くしておかないと売れない」のかもしれません。

同様の傾向はほかのポルシェ、フェラーリにも見られ、ハイパフォーマンスカーの乗り心地はどんどん快適になっていますね(反面、スポーツサルーンの乗り心地はどんどん硬くなっているかもしれない)。

実際に乗ったことがなければ信じられないとは思いますが、ウラカンの乗り心地は「良い方」と言って差し支えない、と考えています。

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