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輸入車=高級を引き摺った価格設定はそろそろやめどき?日本の購買力と輸入車の価格を考える

2017/06/30

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最近、欧米の自動車メーカーにおける日本の地位が低下しており、日本が市場として切り捨てられはじめているのがちょっと懸念。
オペルは撤退済みでフォードも徹底しており、そのほかにも撤退を検討している自動車メーカーも多いかもしれません。

かつて日本は欧米の自動車メーカーにとっても重要な地位を占めていたはずですが、いつの間にかこういった状況になってしまいましたね。

日本市場における輸入車は基本的にオプションが多く装着され、本国仕様に比べて割高になっているものが多く見られますが、この現状を打破するにはいっそのことオプションを省いて安価な設定にして販売台数を確保する方向に走っては、と考えたりします。

というのも輸入車が高級、という概念はバブル期に発生したもので、その頃の日本の(世界における)所得水準は高かったわけですが、そこから日本の平均所得は低下し続けているのが現実(下は1993年からの平均年収推移)。

1993年 452万円
1994年 456万円
1995年 457万円
1996年 461万円
1997年 467万円※ここがピーク
1998年 465万円
1999年 461万円
動きがないので中略
2009年 412万円
2010年 409万円
2011年 408万円
2012年 414万円
2013年 409万円
2014年 414万円
2015年 415万円

これを見るとバブル崩壊後の1993年と比較しても2015年は88%に目減りしており、物価上昇率は1993-2015ではだいたい6%程度なので、これを考慮すると2015年の年収は1993年に対して86%程度にまで減っていることになります。

しかしながら実際の物価上昇はこんなものでは済まされないと考えており、初代のトヨタ86(レビン/トレノ)が150万円程度であったものが現代の86では290万円くらいになっていることを考えると、相当に国産製品の価格は上昇していると言えますね。
一方為替の関係で輸入品の価格は下がっており(メルセデス・ベンツCクラスだと当時より100万円程度安い)、加えて日用品も中国製のものが大量に入っているので、それらとの相殺であまり物価は上がっていないように統計として現れるのかもしれません。

上の例だとAE86が150万円だった時代にメルセデス・ベンツCクラスは500万円で、今だとトヨタ86が290万円でメルセデス・ベンツCクラスが480万円となっており、国産品と輸入品との価格差が小さくなっている、ということです(国産品は値上がりしており、輸入品は値下がりしている)。

日本は自給率が低くエネルギーを海外に依存していること、土地の価格がバブル期に上昇してしまったことが(国内の)製造業にとってコスト上昇を招く結果になってしまっていますが、賃金が上がらないままに物価が上昇しているのが問題で、加えて世界的な経済の成長に日本が追いついていなため、世界的に見た日本の購買力はけっこう下がっているのではないか、と考えるわけです(世界における年収ランキングでは日本は11位あたり)。

とにかく、日本では実際に生活に掛かる費用が上昇していて、その割に所得が上がらず、モノに対して支払える額というのは年々減ってきており、このあたりで輸入車も装備を省いてもっと価格を下げ、台数を売ってトータルで利益を考えるようにしてはどうかと思うのですね(国産車の価格が上がっていることを考えると、輸入車は価格を下げることで国産車のパイをかなり獲得できる可能性がある)。

でないと、欧州メーカーが以前の日本市場のイメージを引きずったままで「日本は利益を取れる国だからオプションつけて高く売っとけ」という設定だと、ますます現実との乖離が大きくなり、欧州の自動車メーカーにとっても「現実を理解する機会のないまま」日本市場に対する興味を失う結果になるだろうと考えるのですね。

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