■バイク/自転車 ■車/バイクの試乗記、展示会やイベントなど

カスタム込みで真剣に購入を検討中。ドゥカティ・スクランブラーSixty2に試乗する

2016/06/11

DSC02223

【ドゥカティ・スクランブラーってどんなバイク?】

2014年にドゥカティの発表した「スクランブラー」。
そのルーツは1962年にドカティが発売した「スクランブラー250」にあり、ダートレース人気が当時高かったアメリカ市場向けに投入されたのが始まりとされています。
近年においてはトライアンフからもズバリ「スクランブラー」が登場していたり(これは映画「ジュラシックワールド」に登場)、BMWからはR nineTと言ったバイクが発売され、かつての「オフロードテイスト」からはちょっと離れた「サーフ&バイク」っぽい雰囲気として盛り上がっているカテゴリの名称でもありますね。

ドゥカティ・スクランブラーはこれまでのドゥカティのラインアップとはかなり路線の異なるバイクで、そのためにウエブサイトやカタログ表記おいても”ドゥカティ(DUCATI)”より”スクランブラー(SCRAMBLER)”の方が文字が大きく、かつドゥカティのイメージカラーであるレッドではなくイエローをスクランブラーのイメージカラーとして使用するなど、これまでにないプロモーション方法を採用。
これはおそらく既存ランアップのイメージを阻害しないようにという配慮と、スクランブラーでこれまでにない新しい客層の獲得という二つの側面を考慮したものと考えられますね。

なおスクランブラー800CCには「アーバン・エンデューロ」「フラット・トラック・プロ」「フル・スロットル」「アイコン」「クラシック」というラインアップがあり、それぞれの名称から想像がつく通りのルックスを持っています。

スクランブラーはドゥカティの他のバイクと比べると価格が半分程度と非常に安価(それでも国産の同クラスに比べるとかなり高い)ですが、これは生産地をタイに移していることに起因しているのでしょうね。

そんなわけでスクランブラーはトレンドに則っており、かつ価格的にも訴求力があるバイクということもあり、現在は非常に高い人気を獲得している模様。

【ドゥカティ・スクランブラーの外観について】

今回試乗したのはドゥカティ・スクランブラーでも400CCに位置する「Sixty2」。
スクランブラーは800CC版と400CC版がありますが、購入するとなると何かと維持費の安い400CCと考えており、購入検討を前提に400CC版の試乗を行ったわけですね。

Sitxy2と800CC版との差異について、エンジンはもちろんですがフロントサスが倒立か正立か、リアのサスアームがアルミかスチールか、リアタイヤの太さ等幾つかありますが、見た目は「ほぼ同じ」。

スクランブラーSixty2は他のスクランブラーに比べるとややシンプルで、クラシカルオフロードっぽい印象があるようには思います。
ただ、ヘッドライト内部にはLEDリングが内蔵され、テールランプも導光式のLED、メーターもマルチファンクション液晶ディスプレイ、といった感じで単なるクラシカルなバイクではないのが面白く、スクランブラーはシリーズ通じて十分にテクノロジーも感じさせる仕様となっています。

重量は183キロと軽量で、899,000円というドゥカティとしては衝撃的なプライスも魅力の一つと言って良いでしょう。

【ドゥカティ・スクランブラーに乗った印象】

さて試乗ですが、ハンドルは広く高い印象があり、かなり両腕を開いて乗る感じ。
シートは77センチと低く、両足がしっかり地面に届きます。
タンクは結構大きく、ちょっとニーグリップしにくい感じですね(国産メーカーほどニーグリップを意識していない?)。

ハンドル周りのスイッチは他のバイクメーカーと同じですが、国産バイクメーカーと比べるとスターターボタンやウインカーなどがちょっとポップで(バイクについて、ぼくは国産しか所有したことがない)新鮮。
ウインカースイッチがスライド式であるのは通常通りですが、スイッチの真ん中にリターンボタンがあったり、ハザードがウインカースイッチを左に寄せて長押しすることで点灯するなどちょっとした相違があります。

いよいよエンジン始動ですが、メーター横のキーをひねるとメーターの表示がグラフィカルに変化。
表示が落ち着いたところでセルボタンを押し、エンジンをスタートさせます。
エンジン音自体はドゥカティらしからぬ静かさを持っており、振動も極めて小さく抑えられています。

アイドリング状態でクラッチを繋ぐと車体がスルスルと動き出し、そこに神経質さはありません。
走り出してから回転数を上げて行きますが、エンジンは滑らかで一気に回転が上昇。
ギアも入りやすく非常に運転しやすい印象ですね。
エンジンのトルクも厚く、シフトダウンをちょっとサボっても受け入れてくれるだけの寛容さがあり、街乗りも苦にならないドゥカティと言えるでしょう。

パワーはスクランブラー800CCや他のドゥカティと比べると当然劣りますが、「400CCのバイク」として見たときには全く問題のないレベルで、「不足」とは程遠いレベルだと感じています。

ハンドルはバーが長いせいか大きくハンドルを切らないと曲がらない印象がありますが、これはもうちょっと車体を傾けて後輪にトルクをかけるなどすると良いかもしれません(久しぶりのバイクだったのでビビりが入っていて、あまり回したり傾けたりできなかった)。
逆に考えると、ステアリング、アクセル、車体の傾きという基本的なバイクの動作をしっかり行うことで機敏に走るバイクということにもなり、潜在的な楽しさを秘めていると思われます。

ただ、ビビリながら走らせても十分に楽しいバイクであり、手元にお金があると即決で買ってしまうだろうな、という印象。
ロレックス・サブマリーナと同じくらいの価格でもあり、サブマリーナとSixty2だったらドゥカティSixty2の方が人生楽しくなるだろうというのがぼく的な感覚ですね。

DSC02226

【総括】

正直なところ真剣に購入を検討していますが、購入するとなるとまずハンドルバーは交換したいところ。
幅が広く高いので、より幅が小さくライズの小さな、もしくはフラットバーに変更したいと思います(今はスクランブラー800用しかありませんが、Sixty2用セパハンも出る模様)。
加えてナンバープレートの位置も変更したく、これはスクランブラー800「フルスロットル」と同じ位置(ディアベルと同じような感じ)にしたいのですが、スクランブラ−800と400ではサスアーム形状が異なるので、これはどこかがコンバージョンキットを発売するのを待つしかありません(登場の予定はあるらしい)。

カラーはブラックを選んでタンクと前後フェンダーはマットブラックにペイントし、前後のリムにはイエローのライン、タンクとフェンダーにもイエローのラインを入れたいところ。
その他ヘッドライトやウインカーはLED化が必須で、シートもスマートな形状のもの(スクランブラー・フルスロットル純正でもOK)へ変更すると良さそうです。
フロントフォークを変更するとお金がかかるので、フォークの可動しないクロームメッキ部分はマットブラックでラッピングし、その他も可能な限りマットブラック化を希望。
この辺りを行うとざっと改造費20万円というところですが、バイクはちょっと弄ると雰囲気がかなり変わるので、できればお金をかけてでも自分の好きな仕様にしたいと考えています。

DSC02236

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

-■バイク/自転車, ■車/バイクの試乗記、展示会やイベントなど
-, ,