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あの頃、まさか自分がポルシェに乗るとは思ってなかった。「雨の日には車をみがいて」

投稿日:2016/08/01 更新日:

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五木寛之著「雨の日には車をみがいて」という本がありまして、これは9台の車にまつわる話だったと思います。なぜか持っていたはずの本が無く、完全に記憶をたよりに書いていますが、憶えているのはボルボと小さい女の子、何かのアメ車とオーディションを受けに来た女の子、BMWと運転がやたら上手な女性、ポーシェ(文中では女性が”ポルシェ”ではなく”ポーシェ”と表現する)とお金がかかりそうな女性、雪の積もった坂を登るシトロエン2CV。その5つのストーリーくらいです。

ポーシェは女性にそそのかされてついポーシェを買ってしまい、しまいには運転を誤って事故をおこし「自分にとってポーシェは過ぎた車だった」と語っていたような気がします。

自分の車として乗ってみるまでは思いもよりませんでしたが、ぼくは未だカレラと自分とのバランスがうまく取れません(自分のカレラの所有期間通じても、試乗であっても。ボクスターが好きなのはこれが一因でもありますが)。
感覚的に「自分には過ぎた車」という考えがどこか根底にあるのかもしれませんし、ボクスターのように、やってきたときから手足のように馴染む、あの感覚をどうしても得ることができないのです。

クリス・ハリス氏(ポルシェ・ファナティック)も997カレラSの購入後、しばらくは何度も(車と自分とのバランスが取れるまでは)カレラを売り払おうかと思っていたというコラムがありましたが、そう考えるとぼくに必要なのは「忍」の一文字そして修行あるのみなのでしょうね。
「997カレラSが期待通りにヨカッタかというと、イエスでもありノーでもある」と書いていた氏のコラムを読んだとき、その意味が分かりませんでしたが、自分の車としてガレージに収めてステアリングを握り、売却してしばらくたった後、やっとその意味が理解できるような気がします。

話は戻りますが、表紙には刊行時期により数種類あったように記憶しており、911のリヤビューが美しい表紙もあったはずです。
この小説をはじめて読んだのはまだ10代だったはずですが、このころはミドシップのポルシェが発売されるなど思いもよりませんでしたし、まさか自分が911に乗ることになるとは思ってもみませんでした。

あいかわらず、「事実は小説よりも奇なり」ですね。



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