ad-728





>ランボルギーニ関連ニュース・ネタなど >フェラーリ(Ferrari)

なぜランボルギーニは一般に人気が出ないのか?を考える

2017/07/13

Pocket
LINEで送る

IMG_1350

なぜランボルギーニはあまり一般人に人気が出ないのか、ということについて考えてみます(フェラーリはほぼ誰でも知っているが、ランボルギーニはそうではない)。
それは「なぜフェラーリは人気があるのか」という問いと対をなすようにも思えますし、その問いに対する回答が、最初の問いかけに対する間接的な回答ともなりうるのだと、ぼくは考えます。

ランボルギーニは、ご存じのとおり転々とオーナーが代わってきた企業で、経営権は創業者のフェルッチオ・ランボルギーニからスイスの投資家ロゼッティ、イタリア政府、ミムラン、クライスラー、メガテック、そして現在のアウディへと渡っています。

初代を除いては現在のアウディがもっとも安定したオーナーであり事実成功を納めていますが、そこへ至るまでの変遷がランボルギーニという企業そしてイメージをあいまいなものとしてしまった、とも言えるでしょう。
つまりは「一貫性」に欠けていたとも言えるわけで、そのような条件のもとで「不安定でなにを作っているのか良くわからない自動車メーカー」という印象を人々に与えてしまったのだと思います。
進むべき方向性も定まらないまま名前ばかりが先走ってしまったとも考えられますね。

それに対してフェラーリのコアはやはり「F1」であり、とにかくF1、そしてイタリアン、そしてイタリアンレッド(企業カラーは黄色ですが)、と人々のもつイメージが一貫しています。
それはハーレー・ダビッドソンが人々に植え付けたイメージが一貫しているのと同じであり(誰もがハーレー=アメリカン、と捉えていると思う)、それこそが企業の「特徴」で、かつ支持を集める原動力となり、ひいては「排他的な強み」へと昇華しているとも考えられますね。

厳しい経済競争の中ではそういった「強みをもつ」企業のみが生き残ることができることができますが、「ブランド展開」という経営はなぜかドイツ企業が優れているようで、VWアウディグループのブガッティや、BMWグループのミニ/ロールスロイスなど、そのブランドの持つ、そしてブランドの思想を初代経営者以上に色濃く反映したような車が出てきたりして、それぞれに成功を収めています。
ドイツ人はブランドの何たるかを理解しており、そのブランドの存在意義、人々がそのブランドに期待していることを理解していると言って良いでしょうね。

その意味では、ランボルギーニはアウディ傘下に入ってからは明確な方向性を打ち出し、ブランドイメージの統一や向上に努め、そしてそれは成功していると認識しています。

しかしながらランボルギーニがフェラーリに対し、イメージや知名度・販売台数とも及ばないのは、フェラーリが持つような「華」が無いからでは、と思うのですよね(やはりランボルギーニは無骨なイメージがある)。
フェラーリはかねてより築いてきた貴族的なイメージ、F1での成功による信頼性、「成功者の証」という共通認識があります。
フェラーリはF1イメージやテクノロジーを市販車に反映させるのが非常に上手で、そのあたりがフェラーリの持つ「明確な方向性」を一般人にも知らしめているのだと思うのですよね。

しかしながらランボルギーニが安定したのはアウディ傘下に入った後であり、デザインやイメージにおいてはフィードバック元(フェラーリで言えばF1)も無く、近年の「Y」を用いたや戦闘機イメージを反映させだしたのもここ数年であります(ただしミウラやカウンタックなど、有形資産はフェラーリに劣らないと認識)。
さらにはブランドの生い立ちに起因する「成金」イメージ、フェラーリの「馬」に対する「牛」という粗野なイメージもあって、イマイチ「華」という点に欠けると思うわけです。
もちろんランボルギーニもそれがわかっているので、空軍とのコラボ、エクストリームなデザインなどを用いて、フェラーリの持つ「華」とは別の方面に活路を見出そうとしているのかもしれません。

なお「ブランド」として成立する要件のひとつに「歴史」があると言われ、ずっと同じことを70年ほどやってきたフェラーリと、ここ10数年でイメージが固定化されてきたランボルギーニとで「差」が出るのは当然なのかもしれませんね。

加えてフェラーリを購入する層、というのはある程度一般人にも推測できると思います。
フェラーリを購入するのはこういった人で、フェラーリに乗っている人はこういう人、というイメージはある程度明確だと考えています。
つまり、自動車の持つイメージと実際のオーナーとのイメージとの間に乖離が少ない、と言って良いかもしれません。
それがメーカーのマーケティングの賜物か、長期にわたる企業活動の「結果」であるかは別として、そのような「ある程度その製品のオーナーが推測できる」商品は次の展開が行いやすく、失敗の確率もより低い、と考えられます。

その商品の仮想ターゲットつまり「ペルソナ」がはっきりしている、ということですが、そのペルソナがはっきりしていれば、そのペルソナに対する的確な商品の提案ができますし、逆にそのペルソナ以外への、新たな市場開拓のための商品提案もできるわけです(フェラーリだとカリフォルニアやFF/GTC4ルッソが新規市場開拓の戦略的商品)。

現在のところランボルギーニにおいてはまだまだ「どんな人が乗るのか」という一般的なイメージが安定しておらず(速さを求めて乗るのか、何をランボルギーニに期待して乗るのか)、それはいまのところ一番の「ウリ」がデザインなのか動力性能なのかがまだ明確ではない、というところに起因するのかもしれません。
現在ランボルギーニはアヴェンタドールSVでのニュルブルックリンクのラップタイムなど「パフォーマンス」を強調する方向に動いていますが、フェラーリのF1やポルシェのル・マンのようにモータースポーツ活動に本腰を入れることはなく(ブランドの生い立ちが影響)、マクラーレンのようにF1をバックボーンに持ち「速さだけを追求」という雰囲気でもなく、立ち位置としては微妙なところにあるのでは、ということですね。

ただしそれでも「エクストリームなデザインといえばランボルギーニ」というイメージは少なからず根付いていると思いますので、もうちょっと時間をかけて「デザイン」をさらに強化してゆけば独自の立ち位置を確保できるのだろう、と思います。

名称未設定-1

なお検索キーワードとしては「フェラーリ」は下降気味で「ランボルギーニ」は上昇気味(青がフェラーリ、赤がランボルギーニ)。※カタカナ(日本)、アルファベット(世界)とも同様の傾向が見られる
このあたりランボルギーニの地道な努力が結実してきていると考えて良いでしょうね。



->ランボルギーニ関連ニュース・ネタなど, >フェラーリ(Ferrari)
-,