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新型ホンダNSXのカタログが届く。ホンダは他力本願ではなくもうちょっと努力してみては

2016/08/30

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請求していたホンダNSXのカタログが到着。
話題のNSXだけにカタログ請求する人が多く、そのため本カタログのような立派なものは来ないだろうと考えていたのですが、届いたのはやはりちょっとしたパンフレットのような簡単なものですね。
情報としてはウエブサイト上にあるものと大差なく、同封されていたA4サイズの紙には「ディーラーにはもっと詳しい情報がある」と記載されています。

今のところウエブサイト上の情報も決して多くはなく、オプションなど詳細がわからない部分があり、これはやはりディーラーに行ってみるしかなさそうですね。

新型ホンダNSXが発表された際、ホンダの社長は「走る楽しさを追求した。それがホンダのDNA」と発言し話題になっていましたが、加えて「若者に影響のある人に買ってほしい」とも語っており、そうすることで若者に車の楽しさを拡げたい、という考えがあるようです。

そこでぼくがちょっと考えるのは、もう少しホンダはそのための努力をしてもいいんじゃないか、ということ。
ディーラーに展示車も試乗車も無く(ホンダは公式に用意しないとウエブサイトに記載)、かつカタログもこう言った簡素なものでは夢も何もないんじゃいかとも思うのですね。
その状況で「買ってほしい」「買った人の影響力でNSXの魅力を広めてほしい」というのはメーカーとして正しいのか、と考えるわけです。

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おそらくホンダ自身が「日本ではNSXは売れないだろう」と考えており、売るための努力を最初から放棄しているかのように見え、そう言った姿勢が今の「軽しか売れない」状況を作ったのではないかもしれません。

一方トヨタは86発売にあたっては結構な投資をしており、86を盛り上げるための様々なキャンペーンを展開しており、その努力が今の成功につながっているのかもしれません。
86とNSXとでは価格帯は全く違いますし、売れるであろう台数もの字どおり桁違いだとは思いますが、NSXに近い価格帯のフェラーリやランボルギーニ、マクラーレンでも試乗車や展示車を用意しているこの状態ではホンダNSXに「勝ち目はないんじゃないか」とも考えられます。

おそらく新型NSXは素晴らしい車なのだと思いますが、その魅力を伝えるための努力はもうちょっとホンダに期待したいところ。

ぼくがこう思うのは、かつてホンダがMDXを発売した際、それを見ようと幾つかのディーラーを回ったものの(当時は試乗車検索のような便利なものはなかった)どこにも展示車も試乗車も無く、ディーラーの人が「え?MDX?高いですよ?買うんですか?」という態度や、車のことを聞いても「今までこの価格帯の車を売ったことはないので、ちょっとわからないですね」と最初から売ることを放棄しているかのような発言をしていたことを未だに覚えているからかもしれません。

そう考えると今回のNSX発売に関して、NSXを販売するパフォーマンスディーラーは人材を研修に行かせたり、専用工具を買わされたりと結構な支出を余儀なくされている可能性が高く、もしかすると「迷惑」と感じているかもしれませんね。
本当はNSXを扱いたくなくともホンダ本社から「扱うように」と言われたり、様々な事情(立地など)で強制的にパフォーマンスディーラーとしての体裁を整えるように言われるのかも、とは思います。

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