なかなか踏み切れないロレックス・エクスプローラーII。サブマリーナとの間にある超えられない壁

ロレックス・エクスプローラーII（216570）はぼくのお気に入りの腕時計ですが、なかなか購入に踏み切れずにいます。
それはなぜか、というと「サブマリーナとの間にある、超えることができない壁」を感じているからなのですね。
単純に言うと、ぼくの勝手なイメージではありますが、エクスプローラーIIは「頑張って買った」感があり、サブマリーナは「余裕がある」ように感じられるわけです。

どういうことかというと、同じSS（ステンレススティール）のモデルであっても、そのオーナー像としてはエクスプローラーIIは「一張羅」つまりその腕時計しか持っていないような雰囲気があり、サブマリーナは「いっぱい腕時計を持っている中の一本（そしてサブマリーナが一番使い勝手が良いので使いまわしている）」として身につけられている、という印象があります。

ぼくは「基本的に服はジャージで、靴と腕時計だけはいいものを身につける（バッグも持たない）」というスタンスなので、腕時計のイメージというものを非常に重要視します（それしか対外的にアピールできるものがない）。
もちろんぼくと同じように（エクスプローラーIIとサブマリーナに対して）感じる人は少ないと思いますが、購入した腕時計を身に付けるのはほかならぬぼく自身であり他の人ではない、ということですね。
つまりは己に正直なモノ選びをしないと後で後悔する、ということです。

こういった経緯があり、「ロレックス・エクスプローラーIIが欲しいけれど、エクスプローラーIIを購入したとしたらサブマリーナに対して（もしくはサブマリーナを身に着けている人に対して）引け目を感じるだろう」というのが現状で、高いお金を出してまで引け目を感じたくはないと考えており、それがロレックス・エクスプローラーIIの購入をためらわせている理由となっています。

「じゃあサブマリーナを買えばいいじゃない」となるのですが、問題はぼくが「サブマリーナをあまり好きではない」ということにあります。
要はブラックベゼルが好きではない（セラミックになってからはまだちょっとは好きになった。同じ理由で2016年発売のセラクロムベゼル採用新型デイトナもあまり好きではない）のですが、ぼくの個人的主観のために本当に好きなエクスプローラーIIを蹴ってまでサブマリーナを購入するのは何かよくわからない大きなものに「負けた」気もするのですね。

なお、実際のところサブマリーナのほうがエクスプローラーIIよりも人気があるのは間違いなく、ここで国内希望小売価格（定価）と市場価格を見てみましょう。

こうやって見ると人気の状況が明らかで、サブマリーナの新品は定価を上回るほどの価格であり、それでも在庫はあまり無い状況。
ロレックスの定価は円安の時期（2015年）に改定されており、その頃から円相場は15％ほど円高になっているのですが、それでも市場価格が下がらない、というのは相当な人気があると考えてよいでしょう。

一方エクスプローラーⅡは新品が結構市場に出回っており、かつ定価の15％くらい安い価格で購入可能。
中古になると60万円を切るものがある状況で、サブマリーナ・ノンデイトの中古よりもずっと安くなっていますね（もちろん定価はエクスプローラーⅡのほうがずっと上）。

参考までにGMTマスターⅡの価格も記載しましたが、値引き/値下がり比率としてはエクスプローラーⅡと似たようなものと考えて良いでしょう。

さらにはリセールを考えても「サブマリーナを選ぶべき」であるのは間違いなく、もうちょっと悩んで（心の整理をつけて）みます。
なかなか腕時計の選び方というのは難しいですね。