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新型ホンダNSXのレビューまとめ。肯定的意見や否定的意見含め動画など

2016/10/23

HONDA NSX SILVER METALLIC

新型ホンダNSXに関する情報が多くなりすぎ、この辺りで情報を整理。
肯定的意見や否定的意見、サーキットを走行したもの、街中に特化したものなど様々なものがあります。
全般的には非常に好意的に迎えられており、中には熱狂的と言えるものもありますね。

先日デトロイトで発表され、大きな反響を巻き起こしたアキュラNSX。
その裏側では、いくつかの否定的な意見もあるようです。
ただし、それらも大きな期待をホンダに寄せていたからこそと思えるもので、それだけ関心がある、ということなのでしょうね(好きの反対は「無関心」とも言いますし、反対意見があるのは良いことかも)。

意見としては、下記のようなものがあります。
・2年前のコンセプトと変わらないデザインで、目新しさを感じない
・フロント2モーター、リア1モーターというパッケージングは普遍的(BMW i8とも同じ)
・シルエット的にはフェラーリへのコンプレックスが(初代同様)見え隠れする
・テールランプはアストン・マーティンのようだ
・テールパイプはランボルギーニ・アヴェンタドールのようだ
・エアアウトレットはレクサスLFAのようだ
・パワーソースがありきたり
・オリジナル製に乏しく、革新的なものがない
・変速機も(9速といえども今どきツインクラッチを初採用では)凡庸だ

たしかにスポーツカーとしてはやはり「パフォーマンス」というのは絶対的に要求される事項であり、「ハイブリッド」というのは二の次でもあります。
ポルシェ918スパイダーが販売に苦戦したのも、「ハイブリッド」がターゲットカスタマーに訴求できなかったからだと考えられ、かつハイブリッドがあまりに前に出すぎたためかもしれない、と考えています。
ラ・フェラーリの場合は環境優先のハイブリッドではなくF1由来のKERSということでまた意味合いが異なり、それは「速く走るための免罪符」という印象であったかと思います。

対してBMW i8はハイブリッド・スポーツカーではありますが、そのあたりの懸念を理解していたのか、「i」というサブブランドの立ち上げと他に例を見ないデザインにて未来感を訴求しており、パフォーマンスが他に比べてやや劣る部分を大きく補完しています。

では、ホンダ(アキュラ)NSXはどうか?というとスタイリングに革新性はなく(同日に発表されたフォードGTにお株を奪われた感がある)、構造としても革新性はなく、ガソリンエンジンのパフォーマンスも見劣りするもので、トランスミッションや灯火類にも革新的技術がなく、優位性があるのはSH-AWDだけ、という「走ってみないとわからない」部分であり、最近のスーパーカーのメインターゲットである新しいモノ好き、珍しいモノ好きの心を捉えることが出来ない可能性もあるかもしれません。

タイプRと同じ路線で、「走り」に特化したコンセプトではあるものの、ルックスからはそのパフォーマンスを想像できず、かつコレクションとして持つには先進的な装備も少なく自己満足度も得られない、というところかもしれません。

ランボルギーニだとモデルチェンジは10年という長いサイクルで、その間には次々とニューモデルが他社から出てきます。
その間にも輝きを失わないだけのデザインやメカニズムが必要で、そのためアヴェンタドールでは「20年先を見た」というコメントが発表時にありました。
そのためか欧州のスポーツカーはランボルギーニしかり、フェラーリしかり、ポルシェしかり、モデルライフ後半にゆくに従い販売も伸びる傾向にあります(ひとくくりに王欧州スポーツカーと言えるものではなく、例に挙げた優れたスポーツカー特有と言えるかもしれません)。
逆に国産は最初は華々しく、その後は下がってゆく、というケースが多いように思います。

ぼく自身は今のところ情報が不足しており判断ができず、この判断において重要な要素は「価格」。
もし日本での価格が2000万円を大きく超えるのであればBMW i8のほうがハイブリッドカーとして、新しい世代の車としては魅力的と言えますし、パフォーマンスにおいてはマクラーレン・スポーツシリーズのほうが魅力的と言えます。
よって、北米程度の価格であれば非常に魅力的であるものの、それ以上だと他にも魅力的な車が存在する、ということでアキュラNSXの立場は相対的に低下することになります。

ぼくはホンダ党でもあり、もう少し情報を追ってみたいと考えています。

ホンダNSXが早速クラッシュ。
台湾にて、高速道路状をジャーナリストが試乗中に事故を起こしたとのことですが、さほど大きな事故ではなく、また負傷者もいないとのことで一安心。
なおドライバーはお酒や薬物の影響は受けていない、とのこと。

状況は不明ですが警察からの発表だと、「NSXを運転中、ドライバーが窓を開けたところ蜂が車内に入ってきてドライバーの首を刺し、ドライバーが運転を誤った」としています。
たしかにスピンしたような後もなく、ブレーキ痕もなく、走行していて中央分離帯に接触したような感じですね。

なお台湾では新型NSXは関税を入れて4100万円ほどの高額な車となり、割当はわずか9台。
このジャーナリストは名前も公表されていますが、しばらくは肩身の狭い思いをしそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=FzWz9aGSHQQ

コンシューマー・レポートによる新型ホンダNSXの動画レビューが到着。
これによると「新型NSXは低予算で買えるハイパーカー」としており、その性能はもはやスーパーカーの域を超えハイパーカーに達している、という見解です。
もちろんアメリカでは新型NSXの価格が日本に比べて500万円ほど安いので(日本とは)捉え方は変わってくるかとは思いますが、いずれにせよパフォーマンスがずば抜けていることは間違いなさそうですね。

NSXについてはどのレビューも肯定的もしくは絶賛しているものが多く、否定的な意見はほとんど見られないのが特徴。
否定的なものはと言えば「インフォテイメントシステム」が使いづらいというものと、そのドライブフィールがあまりに「現実離れして」ゲーム的、というもの。
ドライブフィールに関してはスポーツSH-AWDによるトルクスプリットが異次元コーナリングを実現していると考えられ(日産R35GT-R登場時もそうだった)、操作したとおりにいとも簡単に車が曲がってしまうので、逆に「車をコントロールしている」というような印象が希薄なのかもしれません。

ブレーキを踏んで減速し、荷重を移してからステアリングを切り、駆動輪にかかるトルクを感じながら加速してゆくと言った、往年のスポーツカーにあった「人車一体感」があまり感じられないのかもしれないと想像しますが、これについてその良し悪しの判断は完全に主観によるものとなり、実際に運転しないと判断できない部分ではありますね。

新型NSXをサーキットではなく、市街地で流してみた試乗レビュー動画。
非常にスムーズで快適な乗り心地を持っているようですね。

スポーツカーやスーパーカーの場合は前方や後方の視界が問題となりますが、動画を見ていると新型ホンダNSXではAピラーの極端な細さ(これはホンダもその特殊な製法とともにアピールしている)、ドアミラーステーの細さとそれらに起因する前方の開けた視界がよくわかります。

加えてリアクオーターウインドウ、リアウインドウを通した後方視界も非常に良好で、かなり運転しやすい車と思われますね。

スーパーカー然としたルックス、ハイブリッドならではの低燃費、ホンダらしい乗り心地の良さと扱いやすさを持ち、しかし一旦サーキットに持ち込むと非常に高いパフォーマンスを発揮する問いう、日本的なスーパーカーと言えそうですね(設計や製造はアメリカホンダですが)。

ホンダ NSXの新旧2世代を実査に試乗して比較レビューする動画。
新型NSXはサーキットと一般道、初代NSXは一般道のみとなりますが、新型NSXはやはり初代NSXと比較される機会が多く、「NSXのライバルはやはりNSXという」という感じで、まだ2世代しか経ていないものの初代がすでに伝説のような扱いとなっているのが嬉しいですね。

なお新型NSXは試乗したレビュワーいずれも絶賛のようで、やはりそこに使用されるテクノロジーが素晴らしいようです。

モータートレンドによる新型ホンダ(アキュラ)NSXの動画レビュー。
ドライブフィールのみではなく、構造やその恩恵、メーターの動作やインターフェースについても解説があり、非常に参考になります。

なお初代ホンダNSXも登場しますが、これについてはレジェンド級の扱いで「世界を変えた」「フェラーリにスーパーカーの作り方を考えなおさせた」等、異常なまでの持ち上げよう。

その上での新型NSXの試乗ですが、トルクベクタリング(SH-AWD)の威力、V6ターボ+ハイブリッドのレスポンスについても「他に類を見ないほどの」出来だとしており、相当なポテンシャルを感じさせますね。

なおメーターの様子も収められており、かなり見応えのある動画となっています。

自らの車を「スーパーカー」と呼ぶメーカーは少なく、マクラーレン、ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニですら自社の車を「スポーツカー」と呼んでいますが、日産(GT-R)や今回のホンダ(NSX)は自社製品を「スーパーカー」と表現しており、それはそのまま自信のあらわれと考えて良さそうですね。

https://www.youtube.com/watch?v=GUDLUSqfqxg

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