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ロータスがエキシージ・スポーツのサーキット専用モデル「エキシージ・レース380」発表

2017/01/20

ロータスが「サーキット走行オンリー」のスパルタンモデル、エキシージ・レース380を発表。
すでに発表されたエキシージ・スポーツ380をさらに軽量化し、重量は1110キロからなんと998キロに。
エキシージ・スポーツ380自体が「リアパネルを新設計して-300グラム」という感じでコツコツと軽量化を進めてきていますが、今回は公道走行という縛りを外し、エキゾーストも競技専用でチタン製にすることで一気に10kg軽量化(もちろんその他も大幅軽量化)。

エンジンはそのまま3.5L/V6スーパーチャージャーにて380馬力を発生しますが、トランスミッションはレース用のXtrac製6速シーケンシャルに変更したうえ、これも競技用LSD、そしてオイルクーラーも新設。

0-100キロ加速は3.2秒となっており、これ自体はさほど速い数字ではありませんが、驚くべきはエキシージ・カップRよりも1.5秒速い1分23,5で周回する、ということ。

ダウンフォースも強化され時速273キロの時点で240キロにも達するそうですが、ランボルギーニ、フェラーリ、ポルシェなどが(トルクベクタリングやリアアクスル・ステアリングなど)テクノロジーを用いて運動能力を高めているのに対し、ロータスは「軽量化とダウンフォース」という昔ながらの手法でパフォーマンスを向上させているのが面白いところですね。

関連投稿:ロータス史上もっとも過激な「エキシージ・スポーツ380」発表。まさにグラム単位の軽量化

ロータスが史上もっとも過激な「エキシージ スポーツ380」を発表。
その名の通り380馬力を発生するV6/3.5リッターエンジン(スーパーチャージャー)を搭載し、その一方で重量は26.3キロ削減した1110キロ。
これにはリチウムイオンバッテリーの採用(-10.3キロ)、新設計のリアパネルで-300グラムという涙ぐましい努力の積み重ねが効いているわけですが、ロータスのように元来軽量な車の場合はここまでしないと軽量化が出来ない、ということですね。

なおこれら軽量化は単なる重量軽減だけではなく、低重心化、ロールセンターの適正化に貢献している、とのこと。
さらにはオプションでチタン製のエキゾーストシステム、カーボンファイバー製のルーフパネル等があり、これらでさらに-10キロの軽量化も可能となっています。

加えてエアロダイナミクスも強化されており、時速286キロのトップスピードにおいて最大140キロのダウンフォースを発生。
トランスミッションは6MTが標準(リンケージむき出しなところがナイス)で6ATはオプション。
アイバッハのアンチロールバー、ミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2を装着しており、0-100キロ加速は3.7秒をマークする、とのこと。

イギリスのメーカーはケータハム然り、かなり頻繁にバリエーションを増やす傾向があり、知らない間に新しいモデルが出て知らない間に過去のモデルが消滅していることも。
なおマクラーレンも12Cの経緯など似たような事例があり、イギリスのメーカーは総じてモデルの追加サイクルや廃版のサイクルが速い(しかしその車種自体は長く存続する)のかもしれませんね。


関連投稿:ロータスがまたまた限定車「カップ380」発表。さらに軽く、ダウンフォースを強化

ロータスが限定にて新型「カップ380」を発表。
これはサーキット限定モデルとなり、生産も60台のみに絞ったモデルで、エンジンはほかの380モデル同様に3.5リッターV6で375馬力を発生。
トランスミッションは6速マニュアルとなり、0-100キロ加速は3.4秒(エキシージ・スポーツ380より0.1秒速い)。

スポーツ380に対して加速力を向上させている理由としては「軽量化」。
フロントスプリッター、アクセスパネル、ルーフ、ディフューザー、サイドポッド、テールゲート、リアウイングほかにカーボンファイバーを使用している、とのこと。
反面ダウンフォースは向上しており、新しいエアロパッケージにて時速282キロにおいて200キロのダウンフォース(スポーツ380に比べて+40%)を獲得。

重量はわずか1057キロで、スポーツ380の1110キロに比べてさらに軽量化され(内装だとシフトリンケージもむき出しに)、レース向けに最適化されたトラクションコントロールも装備。
ダンパーは2段階の調整式、としています。

なお「更に軽い」仕様がお望みとあらばオプションでカーボン製のドアパネル(内張り)、センターコンソール、エアベントなどをカーボン製に置き換えることで-1kg、チタン製のエキゾーストシステムへの交換で-10キロを達成できるようですね。
ウイングのステーも肉抜き穴だらけで、とことんまでムダを殺いだ、という印象。

近年のロータスにおいては今まで以上に軽量化に対する情熱を感じますが、その範囲がもはや通常の自動車メーカー(市販車)の範囲を超えているように思われ、「さすがロータス」「やっぱりロータス」と思わせます。


関連投稿:ロータスがヘセル50周年「第三の」限定モデル、エキシージ350スペシャルエディション発表

ロータスがエキシージの限定モデル「Exige 350 Special Edition」を発表。
ヘセル工場50周年を記念したモデルで、すでに発表済みそして完売済みと言われるエヴォーラ400ヘセル・エディション、エリーゼ250スペシャルエディションに続く限定モデルです。

エキシージ・スポーツ350をベースにしており50台限定とされますが、抽選ではなく「先着順」の販売とされています(国によって異なるとは思う)。
最大の特徴は「軽量化」で、ベースモデル比-26キロとなり車重1099キロを達成(本国仕様)。

内訳としては軽量鍛造ホイールにて-5キロ、ブレーキディスクで-5キロ、カーボン製シートで-6キロ、リチウムイオンバッテリーで-10キロ。
ホイールとブレーキローターの-10キロは運動性能に大きく影響しそうで、アフターパーツとして販売すると人気が出るかもしれませんね。

ボディカラーはダークメタリックグレー、モータースポーツブラック、オールドイングリッシュホワイト、エセックスブルーが選択でき、コントラストカラーのレーシングストライプが入ります。
なおAP製のブレーキキャリパーはレッドで、リアウイングやいくつかのボディパーツはマットブラック塗装(とされているものの画像ではボディ同色塗装となっている)。

室内はブラックのレザーもしくはアルカンターラだそうですが、面白いのは(軽量スパルタンなモデルにもかかわらず)クルーズコントロールが装備されることで、やはり現代では快適性は無視できないということなのかもしれません。
一方でインフォテイメントシステム、フルカーペットはオプション扱いのようですね。

エンジンはトヨタ製の3.5リッターV6(345馬力)でトランスミッションはMTのみ。
0-100キロ加速は3.9秒、最高速度は時速274キロと発表されています。
すでに国内価格も公表しており、1169万円、とのこと。

関連投稿:ロータスがジュネーブにてエキシージ・スポーツ350ロードスターを公開

ロータスがジュネーブにてエキシージ・スポーツ350ロードスターを公開。
リチウムイオンバッテリー、ルーバー形状のテールゲートパネルなどで軽量化を果たし、オプションとしても軽量鍛造アルミホイール、カーボンエアロパック(カーボンエアロパックはフロントスプリッター、リアウイング、リアディフューザーのセット)の装着が可能。

エンジンは3.5リッターV6で345馬力を発生。
トランスミッションは大幅に改良された6速オートマティックもオプションで用意されるとのことです。


関連投稿:51キロのダイエットに成功した、ロータスエキシージ350Sが発表に

ロータス・エキシージ350Sが登場。
エキシージSの後継にあたりますが、51キロ軽くなり1125キロに。

軽量化にあたってはパーツ一つ一つの見直しを行い、大きなところではルーバー形状テールパネル、バッテリーの変更、軽量エンジンマウント採用など。
ほかではシフトの機構が見えるセンターコンソール、インシュレーターやヒーターのパイプワークなどかなり細かいところまで。

エンジンは3.5リッタースーパーチャージャー付きV6で345馬力を発生。
0-100キロ加速は3.7秒と俊足です(最高時速は274キロ)。
なおオートマチック・トランスミッションも選択できますが、こちらは0-100キロ加速が0.1秒ほど遅くなる模様。

新しいテールパネルはエンジンのクーリングに加えて時速160キロの時点で42キロのダウンフォースを発生させるとのことで、質実剛健な改良と言えそうですね。

内装だとタータンチェックのシートが目を引きますが、ぼくら日本人にとってはタータンチェックの内装はあまり見慣れないもので、しかし他メーカーだとVWゴルフやポルシェ911においても過去に用意されており、欧州では比較的一般的なのかもしれません。
それにしてもアルミ製のリンケージむき出しのシフトレバー周りは格好良いですね。

関連投稿:ロータス・エキシージにフェラーリのエンジン/トランスミッションを押し込んだ車両が販売中

もともと1.8リッターのエンジンを積むロータス・エキシージにフェラーリの3.5リッターV8を搭載した車両が登場。
エンジンそのものはF355からの移植だそうですが、トランスミッション、LSDはF355チャレンジから持ってくるなど相当にコストのかかった車両となっています。

改造にかかった費用はおよそ650万円に該当するとされ、これにはカーボンセラミックブレーキも含まれます。
なおこの車両は現在イギリスの中古市場に登場しており、640万円ほどで販売中(改造費用を考えると非常にお得)。

画像をみるとシートもカーボン製の超本気仕様に交換されているようで、サーキットを走行するには痛快極まりないモデルと言えそうです。

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