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こんなコンセプトカーもあった。1997年発表のアルファロメオ製スーパーカー、「Scighera」

2017/03/29

アルファロメオが1997年に発表したコンセプトカー、「Scighera」。
全くこの車の存在を知りませんでしたが、1997年というとネットがほぼ発達していなかったので、この頃の情報はほぼ「雑誌」によるものとなり、さらにはジュネーブ・モーターショーにて発表された車となると「その雑誌が取り上げなければ」まず日本にいるぼくらには知ることがないまま終わる、ということになるのかもしれません。

そんなわけでアルファロメオ「Scighera」ですが、ベースは当時のアルファロメオ164。
ただしレイアウトはミドシップに変更され、エンジンはツインターボ化によって400馬力へ。
さらに駆動方式は4WD、ボディパネルはアルミ、フレームはカーボンコンポジット、重量は1450キロ、最高時速は300キロというスペックです。

現代の基準から見ても「スーパーカー」といえる内容ですが、やはりそのハイライトは「外観」。
イタルデザインによるものだそうですが、ランボルギーニ・ヴェネーノっぽいフロントノーズ、縦長のヘッドライト”クラウン・アイ”を持ち、マセラティ3200GTっぽい(連続性はないけれど)形状のテールランプを持っています(もしかするとデザイナーがどこかで関わっているのかもしれない)。

面白いのはドアの開閉方法で、サイドウインドウ上部は「ガルウイング」、ドア本体は横開き。
なおこのサイドウインドウ部分は取り外しが可能、とのこと。
フロントウインドウの形状も独創的で、大きくカーブしたガラスを持っているので(昔のアメ車のリアウインドウみたい)視認性が高く、「実用性を重視している」こともわかります。

反面、給油をするにあたっては「リアフードを開かねばならない」ようで、給油用に「ちょっとだけ」リアフードを開くモードが備わるという、便利なのかそうでないのかわからない構造/機能も。

おそらく現在のアルファロメオはこういったスーパーカーを作ることはないと思いますが(4Cも後継がないとアナウンスされている)、クーペスタイルの美しいアルファロメオを発売してほしい、と思うこともあります。

VIA:Motor1

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