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【試乗:メルセデス・ベンツGLCクーペ】装備や品質など総合的に競争力が高いスタイリッシュSUV

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メルセデス・ベンツGLCクーペに試乗。
グレードはディーゼルエンジン搭載の「GLC220d 4MATICクーペ・スポーツ(775万円)」。
ボディサイズは全長4735、全幅1890、全高1605ミリとなっており、当然ながらGLEクーペよりはずいぶん小さく、「現実的」なサイズですね。

なお流麗なボディサイズを演出するためかGLCに比べて75ミリ長くなっており、一方で全高は40ミリ低いスタイリング。
その手法はGLEクーペ同様ですが、GLEクーペほどボディサイズに余裕がないためにややイメージが異なり、そこは致し方ないところ。

こちらが箱型ボディの「GLC」。
GLCクーペはこのGLCのクーペモデル、という位置付けですね。

そしてこちらがGLCクーペ。

こちらが一つ大きなクラスの「GLEクーペ」。
画像ではGLCクーペとの差異がわかりにくいのですが、フロントだとボンネットの高さ、サイドだとドアの天地、リアだとトランクリッドの高さについて圧倒的にGLEクーペが高く、しかしグラスエリアについてはGLEクーペは「小さい(小さく見える)」デザイン。
GLEクーペは、GLCクーペ車体上部そのままで(ウインドウよりも下の)車体下半分を大きくしたといった印象を持っています。

これによって重厚感、安定感が増しているような視覚的印象を受けますが、全長4900、全幅2003(2メートル超え!)、全高1731ミリという相当に大きなサイズを持っており、GLCクーペの全長4735、全幅1890、全高1605ミリに比べてもかなり余裕があるので、デザイン的に「できること」の幅も大きいのでしょうね。

例えばGLEクーペは巨大なボディを持つためにグリーンハウスを小さくして「踏ん張った」印象を出すことができますが、GLCクーペだとボディサイズの関係上グリーンハウスを物理的に(居住性が犠牲になるため)小さくできないので、ちょっと「普通っぽい」スタイルに。
加えて幅や長さが限られているのでボディの「厚み」を持たせることができず、ここでも「大きなボディ、小さなグリーンハウス」を持つGLEクーペとはやや異なる印象を持つことに(BMW X6とX4とのサイト同じような感じ。そこまでは大きくないけれど)。

それでもGLCクーペのSUVらしからぬスポーティーで優雅なスタイルは他のメーカーには見られないものであり、かなりな競争力を発揮しそうです。

室内についても高級感とスポーティーさが同居しており、最新のメルセデス・ベンツのデザインを踏襲。
メーター周りも奥行きがあり、これはスポーツカーのようなイメージを受けるところですね。

各種スイッチを操作してシートやミラーの角度などを合わせますが、これらスイッチの操作したタッチ、そもそも「初めて乗る車なのに」直感的にそれらスイッチがある場所がわかるという優れたインターフェースはメルセデス・ベンツならでは。
こういった部分の「真面目な作り」は他メーカーの追随を許さないところだと思います。

スタートボタンはステアリングコラム脇にありますが、このボタンが妙に大きいのが面白く、最近のプッシュ式スターターを持つ車のスイッチがどれも似た様なサイズを持つ中では「異色」とも言えるものの、このスイッチの質感や重厚感は「エンジンに火を入れることの重要性」を改めて認識させられます。

こういった部分が「メルセデス・ベンツならでは」だと考えていますが、一つ一つのパーツが持つ「重厚感」が他メーカーとは異なると考えていて、これが実際に所有して毎日乗った時の満足感にもつながることになり、「他メーカーの車では満足できない」メルセデス・ベンツならではの魅力を醸し出しているのでしょうね。

GLCクーペ220dはその名称の通りディーゼルエンジン搭載ですが、車内にいる限りはほぼディーゼルエンジンだと感じさせることは皆無。
ディーゼルエンジン搭載のSUVだとジャガーF-PACE、マツダCX-5に試乗しましたが、いずれに比べても振動やインジェクター音はかなり低く抑えられており、ガソリンエンジンからの乗り換えでも違和感なく乗ることができそう(普段EVに乗るぼくがそう感じるので、実際の所かなり静かだと思う)。

コラムシフトを操作してDレンジに入れ走行を開始しますが、実際に走り出しても静かなのはさすがで、他のディーゼルエンジン車だと加速時にはさすがにディーゼルっぽい音が出るものの、GLEクーペでは静かさを保ったまま。

しばらく走ってみますが、ハンドリング、足回り、ブレーキいずれも高いレベルにあり、ちょっと前の世代(GLAなど)に比べると格段の進歩を遂げていることもわかります。
それは不整路を通過した時のボディの振動(少ない)、ステアリングフィールの自然さ、急な段差での衝撃の小ささなどに感じられますが、これはメルセデス・ベンツがSUVを連発することで、「SUVに作り慣れてきた」からなのかもしれません。

それまでは高い重心、大きな最低地上高、セダンに比べて重い車体を扱いかねる印象があり、場面によってはちょっと不安定な動きをしたり乗り心地が悪いと感じる場面がありましたが、GLCクーペではそういったネガティブな印象は皆無。
その分価格はかなり高くなってしまってはいますが、十分にその価値はあるかもしれません。

価格においては「GLC200クーペ」の627万円から最上位グレードの「メルセデスAMG GLC43 4MATICクーペ」の910万円まで。
これはジャガーF-PACE(F-PACE PUREで639万円、F-PACE Sの981万円)とちょうどオーバーラップする価格帯で、BMW X4の712万円、ポルシェ・マカン(685万円〜1160万円)も競合として視野に入るゾーンですね。

レーダーセーフティシステム、ブレーキアシスト、360度カメラなど最先端の安全装備も標準されており、この辺りはライバルに対してちょっと有利と思えるところ。
実際にこれらライバルに試乗した感じでは、上質さではジャガーF-PACE、運動性能だとポルシェ・マカンが勝るといった印象ですが、装備や品質まで総合的に考えるとGLCクーペが勝るのでは、と考えています(あくまでも主観ですが)。

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