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【試乗】限定300台のレアカー、メルセデス・ベンツGLA45 AMG Edition1を試乗する

2014/10/06

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メルセデス・ベンツGLA 45 AMG 4MATIC Edition1に試乗する機会を得ました。
ボディカラーはブラックで、Edition1特有の派手なグラフィックが目を惹きます。

結論から言うと、(AMGではないという意味の)メルセデス・ベンツGLAとは似て非なる車ですね。
エンジン、ブレーキ、サスペンションという基本的なところから、細部の仕上げまでベーシックなGLAとは根本的に異なる、と考える必要があると感じました。

もともとメルセデス・ベンツとAMGというのは異なる会社であったものの、1999年からはメルセデス・ベンツと一体化し、現在ではメルセデス・ベンツのひとつの部門として機能しています。
AMG自体はメルセデス・ベンツの延長線上にあるのではなく、別の(たとえばBMWとアルピナ、ポルシェとRUFのような)車だと再度認識させられた次第です。

外観に関しては、このエディション1はアグレッシブの一言。
黒いボディ(白もある)に赤いトリム、専用のリアウイングにマットブラックのライン入りホイールとセンターロック風の赤いキャップ。
これがノーマルの車とはにわかに信じられないほどのインパクトがあります。

さて、ドアを開けると発光式のスカッフプレートが目に入ります。
AMGである、という演出はここから始まっているわけですね。
シートはスポーツ形状で、軽量化のためか薄肉化されていますが、すっぽりと体を包み込む形状で、硬いという印象はありません。
近年のスポーツシートは非常に出来が良くなっていて、快適性を犠牲にすることは減ってきたように思います。

シートポジションの調整はすべて電動で、ミラー類の角度もあわせてシートベルトを着用。
シートベルトのカラーははレッドで、締めた後にいったんきつく巻き取られ、そこから張力が緩みます。
このあたり通常モデルでは無い装備だと思われ(GLA250の試乗の際は気づかなかったので)、パフォーマンスに応じた安全性を提供するという考え方なのでしょうね。

ペダル位置について、GLA250試乗時には感じなかったのですが、GLA 45AMGではアクセルペダルとブレーキペダルの段差がかなりあるようです。
もちろん意図的なものと思いますが、もしかすると「ペダルの踏み間違い」を防止するためのものかもしれません。
もしそうだとすると、これもハイパフォーマンスカーと安全性とを両立させようというメルセデス・ベンツ(AMG)の良心が感じられ、自動車メーカーとしての強い責任の現れと言えるでしょう。

エンジンはキー(他モデルと同じで金属の鍵は無い)を差し込み回転させる方式。
ブレーキペダルを踏んでキーを捻ると短いクランキングの後、一瞬でエンジンが目覚めます。
エンジン音(排気音)は非常に太く大きな音ですね。

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ステアリングはサイド部がアルカンタラ仕上げになっており、これも非常に気分が盛り上がるところ。
内装の革部分や各パネルはAMG特有のもので、これも通常モデルと大きく差異のあるところですね。
とくにエディション1は専用のカーボン風パネルに、ボディ横にあるのと似た意匠のグラフィックが入ったもので、視覚的にもパフォーマンスを感じさせる仕様になっています。

シフトレバーは通常のGLAと異なり、オーソドックスにセンターコンソールへ配置されます。
通常GLAはコラムシフトですね。
短いシフトレバーをDレンジへ入れ、電気式パーキングブレーキを踏んでいざスタート。

まず気づくのは、よりMTに近い風味になっていること。
クリープの強いAT風味ではなく、クリープは弱めで、アクセルペダルを踏むとガツンとクラッチが繋がる、という印象。
アクセルペダルの踏み込みに応じて回転数とパワーが盛り上がる味付けで、ここはいきなりトルクの出る街乗り用/一般的なセッティングとかなり異なります。

低速時でのステアリングは非常に軽く、これは速度感応式で、速度が上がると重くなるようですね。
走り出すとサスペンションが非常に硬いことが分かりますが、振動の収まりが早く不快な振動や揺り返し、突き上げは皆無。
これは非常に優れたサスペンションと言えます。

走行モードは3つありますが、通常のモードではアイドリングストップが発動し、排気音も静かでシフトアップのタイミングも早く、どんどん上のギアに上げるというもの。
よりスポーティーなモードではより上までギアを引っ張るようになり、排気音も勇ましく、アイドリングストップも解除されます。

通常モードだと非常に静かかつ快適で、もしかすると通常のGLAよりも乗り心地が良いかもしれません。
速度感も希薄で、知らないうちに速度が高くなっているという感じですね。

なお、ブレーキアシストが装備され、ブレーキを強く踏み込むと平地でもブレーキを保持した状態に。
アクセルを踏むとそれが解除、という感じですね。
メルセデスは本来ドライバーが楽しむべきところはそのままに、しかしそれ以外でドライバーの負担を軽減し、運転をより楽しくしてくれるように良く考えていると感じられ、「なんでもかんでも自動化」すればいいってもんじゃない、という意思が感じられるようでもあります。

ロールもよく抑えられており、アイポイントが高めなので最初のうちは高い速度でのコーナリングにやや尻込みしますが、実際に曲がってみると思っていたよりも遥かにロールが小さく、考えているよりも高い速度で曲がれることが分かります。

ブレーキは非常に強力で、これは街中では強力すぎる、というくらいに良く効きます。
そこまで高い速度域や回転域を試すことはできませんでしたが、GLA 45 AMGは、GLAの「スポーティー」版ではなく、完全に別の「スポーツカー」という感じですね。
相当な高速域や高回転域、タフな環境でこそその本領を発揮する一級のハイパフォーマンスカーだと思います。

冒頭に記載したようにエンジン(一人の職人が一基づつ組み上げ、その職人の名がプレートに入っている)、サスペンション、ブレーキは完全に通常のメルセデス・ベンツのラインナップとは別物で、内装の仕上げや素材も非常に質が高く、車格的にはふたつくらい上に上がっているんじゃないか?という印象ですね(価格もそんな感じですが)。

なお、GLA 45 AMG 4 MATICの価格は730万円、今回試乗したエディション1は810万円(300台限定のうちの一台)。
7速ツインクラッチを採用し、2リッターターボエンジンとして世界最強の360馬力を発生します。
これを4輪で駆動することになりますが、非常に安定感が高く、 誰もが安全に高いパフォーマンスを楽しめる車、と言えますね。

最新の試乗レポートはこちらにあります。

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