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VWは10速DSGの開発を中止。他メーカーの9/10速ATに対抗する手段はあるか

2017/05/14

フォルクスワーゲンは「10速DSG」の開発を中止する、と発表。
VWのパワートレーン部門のチーフによると「二ヶ月前に試作品を廃棄した」と語っており、今後もその開発はないものと思われます。

なおDSGではさほど多段化が進んでいないようですが、(トルコン式)ATでの多段化は進んでおり、トヨタ、ホンダ、シボレーは10速、ジャガー・ランドローバー、メルセデス・ベンツ、フォードは9速といったところまで来ており、BMWもさらに多段化を推進する可能性も。

一時はVWアウディのDSG(デュアルクラッチ)がもっとも先進的なトランスミッションだと考えていましたが、BMWによると「トルコン式ATがデュアルクラッチ(DSG/DCT)のメリットを超える」とのことで、逆にDSGが時代遅れとなる可能性もあるわけですね。
となると問題はVWアウディの「次の一手」ですが、ここでVWアウディがどう出てくるかは興味のあるところ。

9速デュアルクラッチを開発するのか、デュアルクラッチを捨てて10速トルコンATを開発するのかは不明ですが、より大きなトルクに対応できるという意味ではトルコン式に移行する可能性もあり、微妙な方向転換を迫られそうです。

VIA:CARSCOOPS

関連投稿:シボレーがカマロZL1に10速ATを装備。ポルシェのPDKより26-36%も速いシフトチェンジが可能に

シボレーがカマロZL1に10速オートマティック・トランスミッションを設定。
デュアルクラッチではなく(シングルクラッチでもなく)トルクコンバーター式のようですが、何せ10速もあるのでギアレシオは非常にワイド。

その結果燃費の向上に大きく貢献し、それでいて1速をより低いレシオ(4.7)に設定でき、加速に重要なギアは接近しているために加速性能も大きく向上。
変速スピードも「電光石火」とのことですが、例によってポルシェが引き合いに出され、ポルシェのPDKよりもシフトチェンジが26-36%速いとしています。

なおカマロZL1のエンジンとのマッチングには相当な時間を要したそうで、その結果0-100キロ加速はなんと3.9秒(1600万円のメルセデスAMG GTと同じ)。

関連投稿:時代は10速。2017年モデルのカマロほかGM/フォードも10速ATを搭載の意向

ホンダが10速ATの開発をアナウンスしたばかりですが、GMとフォードも10速ATを開発し、今後搭載モデルを拡大する模様。
GMでは2017年モデルのカマロZL1に搭載する他、7つのモデルに搭載が決まっているようです。

このトランスミッションはGMとフォードによる共同開発とのことで、フォードだとF-150ラプターに搭載される、とのこと。

トランスミッションの多段化はどんどん加速しており、スポーツカーを中心に6速が広く採用されるようになり、その後は燃費改善を目的に(VWアウディグループを中心に)7速、そしてZFやアイシンによる8速、ジャガー・ランドローバーでは9速(フィアット・クライスラーでも9速)、そして今度はホンダとGM、フォードが10速、という感じです。

現状ではCVTでの効率追求よりも多段化のほうが効率が良いのか、とにかくATの多段化が加速しているようですね。
ただ、多段化は重量増加とも密接に関連するので、今のところはある程度大きくパワーの有る車に採用されることが多いようです。

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