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ロレックスなど腕時計のネーミングはどんなものがある?その由来をまとめてみた

2017/05/26

ふと、腕時計のモデルやシリーズの名称の由来について気になり、ここでまとめて記載してみます。
こうやって見るとロレックスのネーミングは秀逸ですが、何が秀逸かというと、機能にちょっとした語を加えて時計のネーミング としているところ。

覚えやすいですし、用途/キャラクターが明確で感情移入ができます。
コスモグラフ、シードゥエラー、エアキング、ヨットマスター、サブマリーナー、エクスプローラー、など。
同時に専門性を感じさせるので所有意欲も満たせるのかもしれません。

なお、「ロレックス」というネーミング自体が造語で、「自動巻き」のローターを巻く様子の「ロール」、「エクセレント」をあわせたものと言われ、 これは「世界中で販売し、誰でも覚えやすく、機能と名称が一致したネーミング」ということで考案されたそうです。
1905年、と100年以上前に創立された会社ですが、ブランディング、プロモーションという概念の無かった当時からそのような戦略を持っていたこと、また現在でもその方針(わかりやすく覚えやすい) に一切ブレがないことには驚かされます。

ロレックス・デイトナ・・・アメリカの有名な自動車レース、デイトナ24時間レースの公式時計であったことから

ロレックス・ミルガウス・・・放射線(ガウス)技師のための耐磁仕様スペシャルウオッチ。「ミル」はミリオンの意味で100万ガウスに耐える、ということを表現

ロレックス・GMTマスター・・・2カ国表示=GMT機能に「マスター」を付けただけですがロレックスのネーミングセンスは秀逸。

ロレックス・デイトナ・レパード・・・文字通りレパード柄の時計

カシオG-SHOCK・・・有名すぎますが、G=衝撃、をあらわす。G-SHOCKの各シリーズも用途、機能をあらわしたもの

ブローバ・アキュトロン・・・世界初と言われる電子時計で、アキュレイト(正確=それまでは機械式が主流で時計は狂うものという認識があった)と「トロン(電子)とを組み合わせた造語

IWCドッペルクロノ・・・・クロノグラフが2つ付いている=ダブル=ドイツ語でドッペル(IWC本社の所在地はスイスですがドイツ語圏)

カルティエ・パシャ・・・パシャは中東の王侯貴族のことで、夢を感じさせる。実際に貴族が時計をつけてプールで泳ぐときに時計の破損を防止するような装備がある。しかもカルティエ流の優雅なデザインで再現

ルイ・ヴィトン・タンブール・・・ケースがタンブール=太鼓の形をしている

ルイ・ヴィトン・ヴィワイエ・・・ヴォワイエはフランス語で「旅」。ヴィトンは旅行かばんがブランドの起点なので旅をイメージさせる戦略

オーデマ・ピゲ・ロイヤルオーク・オフショア・サバイバー・・・ロイヤルオーク自体はイギリスの戦艦の名称で、この「船窓」をデザインイメージとしたことが由来となり、そのとおり8角形のベゼルが特徴。オフショアはサーフィン用語でこれがダイバーウオッチであることを表し、サバイバーはサバイバルナイフを意識したタフ仕様であることを意味)

カシオ・ウエーブセプター・・・電波時計で、「電波を」「捉える」意味

カシオ・プロトレック・・・詳細は知りませんが、トレッキングのプロという意図だろうなあ、と想像

スウオッチ・アイロニー・・・皮肉と「鉄」をかけたもの。スウオッチといえばプラスチックで有名かつ成功したわけですが、はじめて金属製の時計を発売した時のネーミング。あのスウオッチが金属とは、ということ

テンデンス・ガリバー・・・ガリバー=単に大きい

タイメックス全般・・・アイアンマン(映画でなく鉄人レースの方の)、エクスペディション、など使用する「目的」によって名称を選択

ウブロ全般・・・「カーボン」「チタン」「ジーンズ」「ゼブラ」等、素材と見た目を名称とする傾向に

一般に古い時計メーカほど機能や特徴を名称に、そして近代の時計メーカー、新興メーカーはそのブランドコンセプト、製品コンセプトを名称にする傾向があるようです。
おそらく近代ではより「売ること」が重視されたため、(時計の価値そのものよりも)マーケティング、ブランディングに重点がシフトしていると考えられ、つまり、現代において「売るため」には技術よりもイメージが重要(消費者が求める帰結として)なのかもしれません。

昔は耐磁性の腕時計、クロノグラフはそれが「必要」な人(技術者、専門職の人など)が購入していたものの、後年ではそれが必要でなくとも「イメージ」で購入している、ということですね。

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