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「存在しないはず」の謎ランボルギーニ。ディアブロGT1ストラダーレを動画にて

2017/05/28

昨年に欧州で発見された「ランボルギーニ・ディアブロGT1ストラダーレ」の動画。
(”ストラダーレ”ではないレース用の)ディアブロGT1そのものは日本のGT選手権参戦用に1台のみ制作されたレースカーで、1997年に製造されたのち1998年にはGT選手権で9位に入賞、2000年の鈴鹿1000キロでは3位に入賞するなどの活躍を見せています。

ディアブロGT1はJLOCがフランスのSignes Advanced Technology=SATに(しつこいようですが1台のみを)発注した車両で、SATはランボルギーニのレースカー製造を行う会社であり、エンジンそのものはランボルギーニによって設計されたもので6リッターV12、655馬力。
今回のランボルギーニ・ディアブロGT1ストラダーレは「ストラダーレ=道路」の名が示す通りディアブロGT1の公道仕様となっており、最近までその存在すら知られていたかったもの。

存在するのはJLOCが発注した1台のみと思われていたのに実際は「2台存在した」ということになり、ディアブロGT1は日本に一台、そしてこのディアブロGT1ストラダーレは欧州に1台のみが存在するという超レアなシリーズとなっていますが、外観はノーマルの面影を残しながらもフロントバンパー、フロントフードの形状は大きく変更され幅広に。

その流れでサイドステップからリアフェンダーへの流れも変更され、リアもルーフからエンド部まで市販モデルとはかけ離れた形状へと変更。
内装もノーマルと雰囲気が異なり、屹立したシフトレバーが目立ちます。

ランボルギーニはもともとカンパニーポリシーとして「レース活動をしない」というものがありましたが、1994年にその創始者であるフェルッチョ・ランボルーニが死去すると各方面からレース用車両の制作依頼が舞い込み、ディアブロ・イオタなどいくつかの車両が制作。
ディアブロGT1もその一台ではありますが、まさかこの行動仕様が存在したとは、という感じですね。

おそらくはSATが「一台作るならもう一台作っても一緒(映画”コンタクト”で同じような表現がありましたが)ということで作った可能性もあるものの、昨年までその存在が明らかにされなかったこと、車体に「SAT」のロゴが入っていることを鑑みると販売を行う予定ではなかったのかもしれず、まだまだ「知られていないランボルギーニ」が他にあるのかもしれません。

なお、こういった「レースカーの公道バージョン」だとポルシェ911GT1ストリート、マセラティMC12ストラダーレなどが思い浮かび、しかしこれらは「ホモロゲーション獲得用」なので今回のディアブロGT1とは全く性格が異なり、まさにディアブロGT1ストラダーレは「謎だらけ」のランボルギーニだと言えます。

動画ではエンジン始動からその迫力のサウンドを聞くことができますが、その姿の通りノーマルとは全く異なるサウンドとなっていますね。

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