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マクラーレンP1 LMがニュル最速タイム6:43,2を記録。「市販車」にカウントすべき?

2017/06/10

マクラーレンP1 LMがニュルブルクリンクを6:43,2で周回する動画が公開に。
ちょっとややこしいのですが、マクラーレンP1 LMはサーキット専用モデルの「マクラーレンP1 GTR」をイギリスのLanzanteという会社が「公道走行可能な」ように改造した車両。
これはマクラーレンのお墨付きをもらってLanzanteが改造するもので、わずか「5台限定(マクラーレンP1 GTRそのものは35台限定)」。

エンジンは4リッターツインターボ、出力は1000馬力。
レース用の装備(エアジャッキなど)を取り外し、ボディパーツや灯火類などを公道走行可能な仕様へと変更していますが、元々がサーキット専用だけに「市販車」と呼んで良いものかどうかは不明(かつマクラーレンが直接販売するものではない)。

なおランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテが「ニュルブルクリンク最速」タイム(6:52,01)を更新して以来、早くも中国のハイパーEV、NIO EP9が6:45,9を記録し、スーパーカーコレクター、ジェームズ・グリッケンハウス氏の開発した「SCG-003」もこれに似たタイムを記録。

ただしこれらも現時点では実際に市販されていないので「市販車」と呼ぶのは難しく、これらを記録にカウントするのはもうちょっと待つ必要がありそうです。

なお現時点での市販車におけるニュルブルクリンクのタイムは下記の通り。

1.ラディカルSR8LM(1780万円) 6:48.00(2009)
2.ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテ 6:52,01(2017)
3.ラディカルSR8 6:56.08(2005)
4.ポルシェ918スパイダー(9500万円) 6:56.08(2013)
5.ランボルギーニ・アヴェンタドールSV(5179万円) 6:59.73(2015)

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関連投稿:マクラーレンP1LMがニュルを走行中。本気の二人が乗ってコース調査中か(動画あり)

p1lm

マクラーレンP1LMはニュルブルクリンクを走行する姿が目撃に。
P1GTRをロードカーにコンバートすることで有名なLanzanteモータースポーツがニュルブルクリンクの記録に挑戦するという表明を行っていましたが、ドライバーのほかにパッセンジャーも乗っており、しかも両者とも本気装備であることを見ると、そのための情報収集を行っているのかもしれません。

なお動画が記録されたのはツーリスト・デイで多数の車が走行しており、もちろんタイムアタックできる状態ではありませんが、準備だけは進めているのでしょうね。

現在ニュルブルクリンクにおける市販車最速タイムはポルシェ918スパイダーの6:57、次いでランボルギーニ・アヴェンタドールの6:59(ラディカルなど反則っぽいものは除いて。なおフェラーリでは公式にてタイムアタックは行わない)。
これを破ろうとケーニグセグやパガーニも車両を持ち込んでいる姿が目撃されていますが、なかなかこれらを破るのは難しいようですね(パガーニがウアイラBCを持ち込んだのはけっこう前ですが、その後ニュースがないので記録を破れなかった?)。

マクラーレンP1LMはP1GTRのダウンフォースを(フロントカナードと大型リアウイングで)40%強化するなど大きく改良を加えたモデルですが、その素性を考えるとポルシェ918スパイダーの記録を破ることは可能ではないかと考えています(しかしこれも反則的モデルであることは変わりない)。

現在のニュルブルクリンク最速タイムを持つ車が「ハイブリッド」であるのは興味深い事実ですが、じきこれも「EV」におこ換えられるのかもしれませんね。

関連投稿:マクラーレンP1GTRの公道走行可能版、P1 LM発表。プロトタイプにはハミルトンのステアリングも

5台のみ限定の「マクラーレンP1 LM」を発表。
これはサーキット専用のマクラーレンP1 GTR(こちらは24台の限定)をLanzanteがロードカーにコンバージョンしたもので、マクラーレンのお墨付き。

なお、この5台の他にプロトタイプとして「P1 XP1 LM」が存在し、今回公開されたのはこのプロトタイプだそうです。

P1LMは90年代のマクラーレンF1 LMを強く意識しており、エンジンルーム内に放熱性を考慮して金箔を貼るなど共通の装備も。
ロードカーへのコンバージョンということで通常であれば重量が増加することになりますが、なんとP1 LMはP1 GTRに比べて60キロも軽量化しており、これはレース用のパーツを取り外したことに寄るものだそうです(エアジャッキなどかもしれない)。

外観はフロントスプリッター、リアウイングが大型化するなどP1 GTRよりもアグレッシブになっており(ダウンフォースは+40%)、公道仕様のP1 LMのほうがサーキット仕様のP1 GTRよりダイナミックな外観を持ち重量も軽い、ということに。

なお外装においてルーフといくつかのパーツはカーボンむき出しとなるようですが、内装においてもダッシュボード、ヘッドライナー、センターコンソール、シートバック、インスツルメントパネル等にも採用され、内外装ともに雰囲気を盛り上げていますね。

なおプロトタイプに装着されているステアリングホイールはルイス・ハミルトンが2008年にチャンピオンシップを獲得した際にF1マシン(MP4/23)に装着されていたもの、とのこと。

実際に販売される5台については専用ツールキット、ダイアグノーシス・タブレット、ホイールソケットとトルクレンチが付属。
ほかにもバッテリーチャージャーや専用カーカバー、1/8ミニカーの用意もあるそうです。

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