7台のみが製造された、マツダ・サバンナRX-7のラリーカーがオークションに登場予定。
これはFIAグループBのレギュレーションに合致するように製造されたもので、グループBが廃止になった後はずっとベルギーにあるマツダのレース用設備に置かれたままだった、とのこと。
実際に走行したことはなく、いわば「新車」で、1990年台にスイスの会社がパーツとともにマツダから買い受けたという経緯があるそうです。
なおグループBは「あくまでも「市販車ベース」となっており(ホモロゲーション取得は比較的敷居が低い)、1982年にスタート。
そしてグループBといえば「アウディ・クワトロ」が一気に名を挙げたカテゴリでもあり、プジョー205ターボ16、ランチア・デルタS4、フォード・コスワースRS200などのトンデモマシンが活躍したカテゴリ。
さらにはトヨタ・セリカGT-TS、日産240RSといった国産勢も参加しており、一時期は非常に人気があったカテゴリでもあります。
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マツダがグループBに参加を考えたのはグループB廃止寸前とされ、そのため「20台が作られる予定だった」のに急遽グループBが無くなったために生産台数は7台にとどまることに。
そのためにマツダがグループBに(他の個体ででも)参加したのかどうかは不明ですが、こういった「レギュレーションに翻弄される」ケースは多いようですね。
VIA:CARSCOOPS