トヨタが次世代自動運転技術を2020年の東京オリンピック開催時に公開するという計画を発表。
トヨタは2015年にも自動運転車のデモンストレーションを行っていますが、このときは首都高速を使用してレーンチェンジを自動にて行う様子を披露。
現在では新型メルセデス・ベンツSクラスに採用されるもので、徐々に自動運転関連技術は実用化されていることもわかります。
なお、トヨタは自動運転に関し、「Mobility Teammate Concept」を掲げており、その内容は下記の通り。
トヨタは「Mobility Teammate Concept」を実現する重要な技術の柱として、①高度な認識・予測判断を行う「運転知能(Driving Intelligence)」、②車車間・路車間通信を活用し、安全運転を支援するITS Connectを始めとした「つながる(Connected Intelligence)」、③ドライバーの状態認識、ドライバーとクルマの運転の受け渡しなどを行う「人とクルマの協調(Interactive Intelligence)」の3つの領域を考えている。トヨタはすべての人が、安全、スムース、自由に移動できる社会の実現を目指し、これらの自動運転技術の開発を強化していく。
今回発表された内容だと、これに加えて「地図の整備」が重要だとトヨタは語っており、というのも当時はあまり普及していなかった「カーナビを元に車を自動運転で動かす」という技術が最近では普及しつつあるため。
2020年まではあと2年ちょっとあるものの、多くの(テスラを除く)自動車メーカーが自動運転については「2030年くらいにようやく実現」としており、トヨタがどこまで他メーカーに対してアドバンテージを持っているのかということは現時点では分からず、しかし「東京オリンピック」という節目には何としても自動運転技術を世界に示したいのかもしれませんね。
どのメーカーも自動運転技術を今後の「核技術」として位置付けているために「ちょっとでも他社に先駆けようと」しているのが現在の状況ではあるものの、こういった技術こそ「各社共同開発で」行った方が進歩や普及が早いのに、とは思います。
もちろん「共同で」開発すると先行しているメーカーは後れを取る他社を助けることになり、「先行することで」将来的に大きな利益を得られることは理解していますが、同じような技術を数社が開発し、それを各社が特許として登録し、他のメーカーはそれを回避するための方法を考えて別の方法を模索する、というのは産業界全体で見るとロスが大きいようには感じています(それで雇用が確保されるので経済的には安定するのだとも思いますが)。
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