ウインタータイヤに交換したことによる変化は「乗り心地」以外にも。
ボクスター(911、ケイマンも同じですが)にサマータイヤを装着した状態でステアリングを大きく切って曲がると、「ボリボリボリ」と音が出ます。
これは旋回性を重視したアッカーマン・ジオメトリの関係(で内側のタイヤの切れ角が大きくなって軌跡差が出る?)によるものと思われますが、低速時で、かつタイヤが暖まっていない時に発生するものです。
ポルシェの純正装着タイヤはブリジストン、ヨコハマ、ピレリ、コンチネンタル、ダンロップ、ミシュラン等様々なものがありますが、おそらくはタイヤの銘柄によっても発生条件、音の大きさ、振動の大きさは異なると思われます。
ぼくのボクスターにはピレリPゼロが装着されていますが、気温が25度を下回るともう発生するようです(タイヤが冷えている場合)。
そのため、秋になるとこの音が盛大に発生するようになり、これによって秋の訪れを感じるわけですが、あまり気持ちのよいものではありません。
タイヤが冷えていると、トレッド面がアスファルトに食いつかずに「跳ねるように」引きずられる(滑る)ことになり、タイヤが暖まるとトレッド面がアスファルトを掴むために「滑らない」になるのだと考えています。
これは割と不快な現象なのですが、ぼくの車両が特別大きな音なのか、もしくはほとんどのユーザーさんが納得しているのか、大きな話題にはなっていない様子(知らずにこの現象に遭遇すると、かなり焦ると思えるほどの音と振動)。
なお、試乗車などで確認しても、ぼくのボクスターと同じような音がするので、ぼくの車両が特別大きな音と振動が出る、ということではなさそうです。
そしてこの現象ですが、タイヤをウインタータイヤに変えるとまったく出なくなります。
おそらくウインタータイヤはサイプが切られていてトレッドが柔軟に動くためにこの音が出ないのだと思いますが、そのぶんグニャっとした感覚もあるので、サマータイヤが暖まって「グリップする」のとはまた違う路面との接し方なのだと思います。
なお、今までに乗ってきたボクスターS(986)、911(997)でこの現象は発生しておらず、991/981で発生する現象なので、この世代からステリング関係の設定が変わっていることも考えられます。
ポルシェが「これでOK」として発売している仕様なので不満や不安はありませんが、今までと大きく変わっており、ちょっと驚いた981ボクスターならではの特異点です。
なお、そろそろタイヤが減ってきており、かつオゾンクラックも出てきているので来年の今頃にはサマータイヤを換えないと、というところですが、次回はミシュラン(パイロットスポーツ)の装着を検討しています。
現在のタイヤはピレリPゼロなのですが、スリップサインはまだ出ていないものの、トレッドの一部においてグルーブがほとんどなくなっています(それでもスリップサインが出るまでは2−3ミリあるので、けっこう減っても問題はない、ということはちょっとびっくりですが)。
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そこで、タイヤがどれだけ磨耗しているかを記録として残したいと思います。
ただし冬場4ヶ月はウインタータイヤで走るので、そのぶんを差し引くと実質サマータイヤで走ったのは25000キロほどと考えられます。
なお、タイヤの銘柄はピレリPゼロ。
こちらはフロント。
ウェアインジケーターに差し掛かるまではまだ1ミリほどありますが、見た目は「かなり」磨耗している印象。
一部溝がなくなりかけており、クラックも少し見られます。
こちらはリア。
ウェアインジケーターまではあと2ミリほどありますが、フロントよりも減りが遅いというのは考えにくいので、リアの方が(操舵しないので)ウェアインジケーターが出てくるのが遅いのかもしれませんね。
そしてやはり磨耗はかなり進んでおり、こちらも消えかけている溝もあります。
しかしながらまだインジケーターに差し掛かっていないということはタイヤメーカー的に「これでもオーケー」ということでもあり、以外とタイヤは最後まで使えるんだなあ、と考えたりします。
おそらく、この状態で再びサマータイヤに戻して6000キロほど走るとそろそろインジケーターが出てくる頃(その頃が交換どき)だと思います。
できれば次回はミシュランを装着したいなあ、と考えています(軽く、真円度が高い)。
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