| 高級車が一斉に”公開処刑” |
フィリピンにて、不法に関税を逃れようと輸入された車たちが押収され、一同に集められてブルドーザーで破壊されることに。
これは現地のニュース番組で報じられたものですが、そのインパクトから幅広く世界に拡散されています。
なんとも痛々しい動画で、BMW、ジャガーと言った高級車から、歴史的に価値のあるクラシックカー(C3コルベットも見える)までもが思いっきり破壊されるハメに。
不正撲滅キャンペーンの一環
これはフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領主導のもと進められている脱税撲滅キャンペーンのひとつですが、「誰であっても容赦しない」という意志の現れなのでしょうね。
そしてこの姿勢をアピールするために、不法に輸入された車を並べて「公開処刑」に踏み切ったというのが今回の経緯。
なお、ドゥテルテ大統領は麻薬、犯罪や汚職の取締を公約に掲げて大統領に当選しており、麻薬撲滅も重要な職務の一つ。
この麻薬取締においては4000人近くを殺害しており、フィリピン国内ではこれを批判するデモも多発している、と報じられます。
一方でドゥテルテ大統領の息子も麻薬密輸疑惑がかけられていますが、これが「事実」だと判明した場合、自分の息子であっても「例外なく殺す」と発言。
「関税逃れ」は他の国でも多い
ちなみにフィリピンにおける車の関税は50%。
つまり、1000万円の車だと500万円を税金として持って行かれることになり、これを回避するために様々な手段を用いて個人や業者が「不法に」輸入しているわけですね。
たとえば「自動車」以外で申告したり、自動車ではなく「部品」として申告して税金を逃れるということになりますが、これは関税のかかる国ではよく用いられる手法(日本は自動車において関税はかからないので、こういった話はまず出ない)。
以前にはアフリカにて、同様に押収されたラ・フェラーリがスクラップにされたという例も報じられています。
それでは動画を見てみよう
こちらがその痛々しい動画、「Philippines president has 30 luxury cars flattened by a bulldozer」。
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