| 今回は史上”最強” |
先日ポルシェが911ターボSを「史上最速」のペースカーとしてル・マンに投入すると発表しましたが、今回は「史上最高馬力のペースカー」としてシボレー・コルベットZR1がインディ500を走ることに。※そのちょっと前には”F1史上最速のペースカー”としてメルセデスAMG GT Rが採用。欧州では”セーフティカー”、アメリカでは”ペースカー”と言われることが多い
ポルシェ911ターボSの出力は580馬力なので(最近は580馬力と聞いても、え?それだけ?と思うほど馬力がインフレ気味)、コルベットZR1の755馬力はたしかにそれを超えていますね。
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カラーリングはアメリカっぽい
今回発表されたコルベットZR1のボディカラーはダークブルー、アクセントはレッド(アメリカっぽい)。
このコルベットはインディ500のペースカーを務めるコルベットとしては「15代目」で、シボレーがペースカーを務めるのは29回目。
最初にシボレーのクルマがペースカーとして登場したのは1948年の「フリートマスター・シックス・コンバーチブル」で、最初にコルベットがインディ500のペースカーに採用されたのは1978年のC3世代コルベット。
なおコルベットZR1は史上最速最強コルベットという触れ込みで、すでにヴァージニア・インターナショナル・レースウェイ(VIR)ではコースレコードを記録しており、最近ではニュルブルクリンクを走る姿も目撃され、ニュルへのタイムアタックを行う可能性も。
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インディ500は毎年5月にンディアナポリス・モーター・スピードウェイで開催されるレースで、総走行距離が500マイルであることからこの名称で呼ばれることに。
コースはオーバルで、車両はダウンフォースを最小限に抑えた専用パッケージにて挑むために超高速でのバトルが繰り広げられ、最高速度は390キロ近く、平均速度も360キロという異常にタフなレースとなっています(平均時速360キロで約4キロを走り抜くということに)。
昨年は佐藤琢磨選手が日本人初の優勝を飾っており、大きな話題となりましたね。
なお決勝はメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)前日の日曜日開催となり、このメモリアルデーに絡んだイベントで日本人である佐藤琢磨選手が優勝したことを「気に入らない」と発言したアメリカ人ジャーナリストが厳しく批判されたのも記憶に新しいところ。
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現在の価格は100万円ほどですが、終了までにまだまだ価格は上がりそうです。
「300 Pace Setter special edition」と命名され1963年に限定生産された車両とのことですがコンバーチブルが1861台、クーペが300台販売された模様。
これらの車は実際にインディ500でペースカーとして走ることができたようですね。
今回販売される車両も実際にインディ500のペースカーを務めたうちの一台ですが、ボディカラーは「ペースカーブルー」で白い文字がボディサイドに。
内装はビニールレザーでオリジナルのドアパネル、メーター、カーステレオを残しているなどコンディションは上々(ただし燃料計は作動しないとのこと)。
エンジンはクライスラー製の305馬力V8エンジンに載せ替えられておりトランスミッションは3速AT。
パワステやクルーズコントロールも装備するという、この時代にしては珍しい車です。