| 伝説的カラーを身にまとったマクラーレン675LTが誕生 |
マクラーレンが675LTに1996年にレースを走った「ガルフ・ダビドフGTCマクラーレンF1 GTR ロングテール」のカラーリングを反映させたワンオフモデルを公開。
製作は手作業によるもので、実に1000時間以上がかかっている、とのこと。
ガルフとモータースポーツとの関わりは深い
こちらが1996年当時のガルフ・ダビドフGTCマクラーレンF1 GTR ロングテール。
「ロングテール」の文字通り、長いリアオーバーハングを持つことが特徴で、これは空力改善のため。
マクラーレンはこのロングテール=LTをひとつのブランドに育てたい意向だとされ、今後各モデルに「LT」が設定される可能性もあるようですね。
もちろん今回マクラーレンは675LTをガルフ・ダビドフGTCマクラーレンF1 GTR ロングテールとキッチリ同じカラーに仕上げており、ボディ上面はパウダーブルー、センターやホイール、サイドのラインはオレンジ、そしてボディサイドはブラックに。
ただし今回ガルフとの契約を交わしていないのか、「GULF」ロゴはじめスポンサー関係の文字もナシ。
なお、「ガルフカラー」は1901年創業の石油会社「GULF」がフォードのルマン参戦にあたりスポンサーとして資金を提供し、その見返りとしてGT40にカンパニーカラーである「ブルーとオレンジ」を採用させたのがはじまり。
フォードGT40に採用されたガルフカラーは、実際のカンパニーカラーのブルーよりも薄い色ですが、このカラーは「ゼニスブルー」と呼ばれています。
ただしマクラーレンの場合はフォードと違って「パウダーブルー」と呼ばれており、実際に多少カラーの相違があるのは興味深いところ。
というのも通常、企業スポンサーはそのカンパニーカラーを忠実に守らせるのが通例で、たとえばコカコーラのレッドなどが端的な例。
しかしながらガルフの場合はメーカーや車両によってブルーやオレンジのカラーを多少変更することを許しているようで、フォード、マクラーレンほかポルシェ、アストンマーティン、アウディ等のスポンサーとして活動してきたものの、それぞれ色味が異なるようです(水色のようなカラーから、濃いブルーまである)。
カスタムを担当したのはマクラーレンのパーソナリゼーション部門、「MSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ」。
今回のマクラーレン675LTは「顧客の注文によって」実現したものだそうですが、ついついその「費用」が気になってしまいます。
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