| GUMBALL 3000に参加していた謎のクルマはこれだった |
先日開催されたスーパーカー/ハイパーカーのラリーイベント、「GUMBALL(ガムボール)3000」のロンドン~サンタアガタ・ボロネーゼ間にて登場した「不思議な車」。
レトロなのか未来っぽいのかよくわからないルックスではあるものの、なんとなくその凄みが伝わってくる、強い存在感を持っているクルマです。
スーパーカー公道ラリー、GUMBALL 3000(ガムボール)がついにスタート!大阪には8/8、京都は8/9、東京は8/11
今回、そのクルマを「造った」ビルダーが画像を投稿し、これが「オンリーワンP8(OnlyOne P8)」という名のクルマであることが判明。
実は市販され、年間5台ほどが生産されている
これはレーシングドライバー、イネア・カッソーニ氏が自身の会社にて製造したもので、ベースはフェラーリ360モデナ、そして1970年代のレーシングカーをイメージした架装がほどこされたクルマだそう。
なお、全高はランボルギーニ・アヴェンタドールやウラカンよりも低い「1.1メートル(ということは360のルーフやAピラーをぶった切っている)」。
ボディパネルはアルミとカーボンファイバーでできており、その全幅は2030ミリとかなり広く、全長は4570ミリ。
フェラーリ360モデナのボディサイズが全高1212ミリ、全幅1922ミリ、全長4477ミリなので、「低く、広く、長く」なっているということになりますね。
3.6リッターV8エンジンはノーマルの400馬力から一気に600馬力へと出力が引き上げられ、逆に車体重量は1450キロから1200キロへと軽量化。
つまりパワーウエイトレシオが劇的に改善し、車幅も広くなっているために加速やコーナリング性能が著しく向上していると考えられます。
それでも快適性は損なわず、フロントには段差越え時にボタン一つで6センチほど車高を上げることができるリフティングシステム、後方確認としてはバックカメラ、そしてエアコンやプッシュ式エンジンスタートボタン(ベースとなるフェラーリ360モデナには装着されていない)も装備している、とのこと。
なお、このクルマは実際に販売されているそうですが、その台数は非常に少なく(大量生産ができない?)、年間5台程度に生産が制限され、しかし購入者は実際にファクトリーへと赴き、自身の考える装備や仕様を反映できる、とされています。
デ・トマソ・パンテーラを現代に蘇らせた「アレス・パンサー」はランボルギーニ・ウラカンベース、ランチア・ストラトスの現代版である「ニュー・ストラトス」はフェラーリ430(スクーデリア)ベースですが、スーパーカーは意外やカスタムカーベースとしても需要があるようですね。
VIA:ENESCASSONI
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