| ポルシェ・タイカンの近接音はどうなる? |
ポルシェ・タイカンのプロトタイプがニュルブルクリンクを走行中。
すでに予約受注も開始されており、あとは正式な発売を待つばかりですが、動画を見ると「無音で」走行していることがわかります。
ピュアEVなので当然といえば当然ですが、「タイヤの音しか聞こえない」というのはちょっとした衝撃。
なお、EVに関しては歩行者にその存在を知らせるための近接音の義務付けが行われている国もあり、ポルシェがその対策をどう行ってくるのかは興味のあるところですね。
それが単純にエンジン音(やっぱりフラットシックス?)なのか、なにか新しい音なのか、ということではありますが、ちなみにメルセデスAMGはEV用のサウンド(近接音かどうかは不明)についてアメリカの人気ロックバンド(この表現にはちょっと違和感はある)、「リンキン・パーク」と共同して製作中、とも報じられています。
タイカンはどの程度まで普及するか
なお、気になるのはタイカンの実際の売れ行き。
現在のところ受注は好調だといい(台数は公開されていない)、主にテスラの顧客からの流入がある模様。
その理由としては「テスラはスポーティーではない」というものだそうですが、その意味ではタイカン=スポーティだと理解されていて、ポルシェの思惑通りなのかもしれません。
現在EVを購入している人々は、「EVとガソリン車とを」迷ってEVを購入しているのかどうかは不明。
ぼくが思うに、今EVに乗っている人は「それなりの理由があって」EVに乗っており、そのため少ない選択肢の中で「テスラか、タイカンか」という決断をしており、たとえば「メルセデス・ベンツSクラスとタイカン、はたまたBMW 7シリースやアウディA8とタイカンとを迷っているわけではない、と認識しています。
つまりタイカンは「EVの中では」競争力があるものの、「サルーン」というくくりでの競争力は未知数だと考えていて、よって「特定の人々に行き渡れば」ピタリと販売が止まることもあるかもしれない、と考えたり。
とにかくEVはまだまだ先が見えず、欧州の一部の国々のように「ガソリン車が禁止」されればPHEVやEV鹿選択がなくなってそちらに流れるものの、アメリカや日本のように「そういった規制がなければ」さほど販売が伸びないのでは、と思うことも。
そういった意味では、ポルシェにとって二番目のマーケットであるアメリカにて、どれだけEVの販売を伸ばせるのか、というのがポルシェの「EV戦略」におけるキーなのかもしれません。
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