| 新型BMW M3はこうなる? |
CGアーティストが「新型BMW M3」の予想レンダリングを作成。
新型3シリーズも発表されていない状態ではあるものの、これまでのスパイフォトやティーザー画像など、限られた情報だけでレンダリングを作成したということになりますね。
新型3シリーズ自体は10月のパリ・モーターショーにて発表される見込みですが、今のところ新型M3の目撃情報はなく、よってM3はかなり遅れての登場となるのかもしれません。
ハイパフォーマンスモデルのデザインはどんどん過激に?
今回のレンダリングは「オフィシャル」といっても通用するほどクオリティが高く、実際にこのまま登場しても違和感はないほど。
ただ、ぼくが思うのは「各社のハイパフォーマンスモデルは近年にないほど見た目が過激化している」ということ。
たとえば最近発表されたメルセデスAMG A35はその顕著な例ですが、なんとフロントバンパーにはカナード(エアロフリック)つき。
アウディだと「S」「RS」モデルも相当にアグレッシブなエアロパーツやパンパーを装備しており、これは高性能化に伴う高価格化を顧客に納得させ、その対価を支払ってもらうための戦略ではないかと考えています。
一昔前までは、「羊の皮をかぶった狼」的な仕様が好まれ、見た目は標準モデルと大差なく、しかしエンジンやブレーキは大幅パワーアップというハイパフォーマンスモデルが(AMGにせよ、Mにせよ、RSにせよ)多かったと認識していますが、最近ではその傾向が一気に変化し、どんどん過激になってきている、ということですね。
これには上述の「価格納得性」もあるかと思いますが、競争が激化していること(ハイパフォーマンスカーが増えた)、ファッションブランドでもそうですが、昔とは客層が入れ替わったため、お金を払うからにはより派手で目立つものを求めるという傾向が顕著になってきたからではないかと考えています(派手なロゴ入りのバッグやアパレルの人気が高まっているのがその証左とも言える)。
自動車業界の場合ももちろん同じで、現在では「標準グレードですら派手に」なってしまう傾向があり、となると成り行き上、その上位グレードは「もっと派手に」ならざるを得ず、どうしようもないインフレ状態なんじゃないかと考えているわけです(ドラゴンボールにて、強いライバルが登場するたびに、登場人物の強さがインフレするのと似ている)。
さらにBMWは戦略上「M」を活用する意向であり、標準グレードの上に「M Sport」、その上に「Mモデル」が存在。
となると標準→M Sport→Mといった段階で派手にならざるを得ず、となると「M」や、今後展開するであろう「CS」はとんでもなく派手にならないと顧客が納得しない可能性も。
とにかく「控えめが美徳であった」時代は終わりを告げたということになりそうで、モノを供給する側も考え方をシフトさせる必要があるのかもしれません。
なお、同アーティストはほかにも「3シリーズ・クロス(現行型がベース)」を作成。
アウディ「オールロード」、メルセデス・ベンツ「オールテレーン」への対抗だと考えられますが、実際に発売すればかなり売れるんじゃなかろうかとも考えています。
最新情報をお届けします
Twitter でintensive911をフォローしよう!
Follow @intensive911