| テスラはモデル3の生産を軌道に乗せ、一気に遅れを挽回 |
テスラが2018年大三四半期の業績を公開し、「過去最高の内容であった」と報告。
現在テスラはモデル3の生産を軌道に乗せ、その販売台数を急速に拡大中です。
モデル3生産開始当初は様々なトラブルに見舞われたものの、ここ最近ではそういった問題も解決し、ようやく「予定に近いレベル」にまで到達。
しかしそれでも予約を消化するには1年分以上(2年近い)の受注残があり、当面はモデル3の生産が「集中すべき課題」なのでしょうね。
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テスラ・モデル3の生産にかかる時間は30%短縮
テスラによるとモデル3のAWDモデル、RWDモデルともに遅れなく生産が可能になったとのことで、現在では週当たりの生産が5,300台に達し、そして安定して生産できる状況にある、としています。
もちろんこれに伴い作業は効率化しており、モデル3の1台当たり生産にかかる時間は当初に比較して30%短縮され、モデルSとモデルX同様の時間を達成。
おそらくはここからさらに時間の短縮が進むものと思われ、テスラの利益はここから加速度的に伸びて行きそうですね。
ただ、一方で様々な問題も指摘され、これらの改善もまた「必須」だと言えそうです。
テスラは欧州でレクサスの販売を抜く
テスラは2018年第3四半期に27,710台のモデルXとモデルSをデリバリーしていますが、これは7月から9月までの数字。
これに対してレクサスは1月から9月、つまり通年で31,714台にとどまり、9月においては単月で「ついにテスラに抜かれた」とのこと。
この数字を見ても急速にテスラが販売を伸ばしていることがわかり、そしてこの数字は「モデル3抜き(ヨーロッパではまだモデル3のデリバリーが始まっていない)」。
つまりここにモデル3の数字がプラスされれば通年でレクサスを簡単に超えてしまうのは容易に予想できるところですね。
なお、テスラについてはなんだかんだ言われるものの、今でも多くの自動車メーカーにとってのベンチマークであり、誰も真似できない存在。
ポルシェも初の量産EV「タイカン」のテストにはずっとモデルSを帯同させており、なにかにつけてテスラを意識した発言を行なっていますし(ポルシェが自社のクルマを他社製品と比較するのはかなり珍しい)、ファラデー・フューチャー、ルシード・モータースといったテスラのフォロワーも未だ師範にこぎつけることができていない状態です。
多くの(既存・新規自動車メーカーが)「テスラにできるのであれば、我々にもできる」と考えてEVに手を出したのだと思いますが、それが実現できないところを見ると、やはりテスラの行ったことは「かなりレベルの高いことであった」ということもわかりますね。
加えて、最近モデルXの最新版を試乗する機会があり、その出来栄えが「モデルX初期」とは大きく異なることに驚かされ、テスラも「追ってくるものがあれば、そのさらに先に行けば良い」と言った感じでさらに進化を続けていることもわかり、テスラを追い抜くのは簡単なことではないだろう、とも思い知らされます。
【試乗:テスラ・モデルX P100D】0-100km/hはブガッティ・シロンと同じ!加速するとポケットの中のものが後ろに飛んでった
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