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ポルシェは先日「ケイマンGT4ラリー」を公開し、実際にラリーへとスポット参戦していますが、ポルシェGT部門のボスであるFrank-Steffen Walliser氏によれば「これを買うという人が100人集まれば市販化する」、とのこと。
ちなみにポルシェがケイマンGT4ラリーを発売した意図は不明で、ポルシェ自身はワークスチームをもってラリーに参戦することも、959のようにダカール・ラリーへとカムバックする予定もないとしています。
ある意味ではレアものになる可能性も
となるとポルシェはケイマンGT4ラリーを継続生産しない可能性があって、もし今回「100台限り」の生産に終わるとなれば相当にレアなクルマということになり、「値上がり可能性が大」。
惜しむらくは、このケイマンGT4ラリーが「公道走行不可能」だということで、購入したとしても走るところがなく(ラリーカーなのでサーキットを走るのもナンセンス)、まさに”置いておくだけ”になりそう、ということですね。
ケイマンGT4ラリーが参加したのはADACラリー・ドイッチェランドですが、その場でのインパクトは非常に大きく、Frank-Steffen Walliser氏いわく「トップ5WRCドライバーの誰もが運転したがった」とのこと。
スペックは公開されていないものの、ベース車両のケイマンGT4だとエンジンは3.8リッター自然吸気、そして出力は385馬力。
駆動輪は後輪のみでトランスミッションは7速PDK、0-100キロ加速は4.4秒というスペックです。
おそらくこのケイマンGT4ラリーは「軽量化」されていることもあり、もう少し加速性能は高いかもしれませんね。
ポルシェとラリーとはこういった歴史がある
なお、ポルシェとラリーとはあまりつながりがないように見えますが、ポルシェは1965年からモンテカルロ・ラリーへと911にて参戦し、1970年までに幾度か優勝を獲得。
その後はワークスとしての活動を休止してル・マンへと資源を集中させるものの1980年代中盤頃までにプライベーター向けにマシンを供給しています。
その後は「グルッペB」参戦のために959を開発し、しかしカテゴリそのものが消滅したためにパリ・ダカール・ラリーへと参戦することになりますが、1984年の初参戦で優勝、1985にはリタイア、1986年にはまた総合優勝を飾るなど、けして「浅からぬ縁」なのがポルシェとラリー。
なお959はラリーのために開発された車ではありますが、959に採用されるトルクスプリット4WDは(そのシステムは変化シス続けながら)今日に至るまでポルシェの重要技術として位置付けられていて、やはりポルシェのモータースポーツの歴史においても「ラリー」は重要な意味を持っている、と言えそうです。