ポルシェがシリーズとして公開している「トップ5」動画ですが、今回は「ポルシェ市場、もっとも効果で落札された車」。
ポルシェはモータースポーツと密接に結びついた歴史を持っており、そのためかロードカーよりもレーシングカーの方が高額にて落札される傾向があるようです。
実際に今回動画で紹介される5台のうち、実に3台がレーシングカー。
その「もっとも高額で落札された5台のクルマたちを見てみましょう。
ポルシェのクルマは歴史的にも価値が高い
まず5位はポルシェ917/30スパイダー。
1200馬力を発生する空冷V12エンジンを搭載し、カンナム(Can-Am)レーシングカーシリーズに参戦した車両。
トラクションコントロールなど電子制御を一切持たず、純粋にドライバーの技量のみが試されたクルマで、ドライバーの前後に燃料タンクを積むという、「クラッシュすれば命の危機に直結する」構造を持っています。
そして917/30スパイダーの落札価格は300万ドル(3億4000万円くらい)。
そして4位は1956年のポルシェ550Aスパイダー。
こちらはロードカー(レーシングカーではない)で1.5リッターエンジンを搭載し135馬力を発生します。
落札価格は517万ドル(580万円くらい)。
そして3位はポルシェ911GT1ストリートバージョン(Strassenversion)。
1997年にルマン参戦のために20台がホモロゲーション取得のために製造され、993世代のシャシーをベースに996に搭載される水冷エンジンをターボ化して搭載し600馬力を発生。
こちらは1998年に製造された個体は566万5000ドル(6億2000万円くらい)で落札されています。
そして2位は1983年のル・マンにて活躍したポルシェ956。
2.65リッター・フラットシックス・ツインターボを搭載し、猛威を振るったことでも知られます。
なお、956”C”は2018年にポルシェ919ハイブリッドEVOに抜かれるまでは35年間ずっとニュルブルクリンク最速記録を保有していたことも有名ですね。
ポルシェ956の落札価格は驚愕の1012万ドル(約12億円)。
そして映えある一位はポルシェ917Kで、ル・マンを圧倒した「最も有名な」ポルシェのレーシングカー。
エンジンは4.5リッター空冷12気筒(設計はハンス・メツガー)で630馬力を発生します。
ちなみに重量は600キロ程度なのでパワーウエイトレシオは「1以下」となり、ルマンでは時速354キロを記録したことも。
落札価格は1408万ドル(16億円くらい)ですが、世の中にはこれをロードカーに改装して乗る人もいるようです。
それでは動画を見てみよう
こちらがポルシェ自身が過去最も高額で落札されたクルマを紹介する動画、Porsche Top 5 Series: Most Expensive Porsche Cars Ever Sold」。
VIA:PORSCHE-Youtube