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新型ポルシェ911開発責任者、そしてデザイナーが語る。「911ほど相反する要素が同居するクルマはほかにない」

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新型ポルシェ911の開発期間はおおよそ4年

ポルシェのオーナー向けコンテンツ、「クリストフォーラス」にてさっそく新型911の特集が組まれることに。
この中ではポルシェのエクステリアデザイナー責任者であるペーター・ヴァルガ氏、そしてインテリアデザイナーのイヴォ・ファン・フルテン氏へのインタビュー、そして911の開発責任者であるアウグスト・アハライトナー氏へのインタビューが紹介されています。

新型911のエクステリアは「よりスポーティーでエッジー」

エクステリアデザインの責任者、ペーター・ヴァルガ氏によると、まず必要なのは「誰がどう見ても911」だとわかること。
その上で新型911には「これまで以上にスポーティーでエッジーなアピアランスを与えた」とのことで、そのためにはフロントとリアをよりワイドにデザインした、と語っています。

加えてドアをフラットに、そしてキャビンをコンパクトにすることで抑揚をつけてフェンダー全体を際立たせていると述べるとともに、リアは「ダウンフォースと空気抵抗の削減という相反する要素」を満たすという難しい作業が要求されることになり、ここはもっとも苦労した部分であったようですね。

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なお、ポルシェの場合は構想初期から実際の生産開始にかかる期間はおおよそ4年(けっこう短いように思う)。
そしてデザイナーは構想段階から関わってゆくそうで、ここでどうやって「アクティブエアロ」などの新しいデバイスをデザインに織り込んでゆくかを検討することになるようです。

この「構想から生産開始まで」の時間は以前に比べて短くなっていて、これはVRゴーグル始めデジタル機器を用いて設計を行うようになったためとされ、「考えたデザインをすぐに図面に反映させることができる」といった進歩がこれを可能としたようですね。

ペーター・ヴァルガ氏がもっとも気に入っているのは「リアに採用された一直線のライトストリップ」。
これによってクリーンかつクリアなデザインが可能となり、新型911の視覚的重心が下がり、走行時に後ろから見た安定感が増している、とのこと。

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新型911のインテリアは初代911同様に「水平に操作系を並べた」

新型911のインテリアにおいては「歴史」を重要視したとのことですが、これは「過去に立ち返った」というよりも「なぜ過去の911のデザインはそうなっていたのか」を考察。

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初代911では「デザインエレメントが一直線に揃うようにデザイン」されていたものの、1980年代に入ると「技術的な要素」が押し出されるようになってデザインが徐々に変化したことに着目し、しかし新型911では初代911のようにシンプルに操作系を「水平に」配置した、と述べています。

なお、インテリアデザイナーのイヴォ・ファン・フルテン氏が新型911のインテリアでもっとも気に入っているのは「アナログとデジタルとの融合」がなされた5連メーターだそう。

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911は相反する要素が同居するスポーツカー

そしてポルシェ911の開発責任者、アウグスト・アハライトナー氏によると「911ほど相反する概念がせめぎあっているスポーツカーはほかにない」。
ミニマルでありながら快適、エクスクルーシブでありながら実用性も併せ持つということを例に挙げています。

なおアウグスト・アハライトナー氏が開発に関わった911はこれで3台目。
911の開発責任者を務めると同時に718シリーズの開発責任者も兼任し、ポルシェ車内では「聖杯の守護者」と呼ばれているようですね。

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面白いのは「クルマの中では音楽を聴かない」ということで、彼はそのクルマを知るためには耳を澄まさねがならないという信念を持っており、常にエンジンサウンドに神経を集中させている、とのこと。
こういった信念が形成された背景には「父親がBMWの車両コンセプト責任者だった」ということも関係していて、幼少の頃からBMWや、父親が乗って帰ってくる競合メーカーのクルマに親しんでいた、ということもこれに影響することに。

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そして「競合メーカー」のクルマの中にはポルシェ911も含まれ、しかし幼少のことの同氏には「他メーカーのクルマが持つ最新装備がポルシェ911には備わっていない」ことを不思議に感じ、”ポルシェ911は技術的に遅れをとっていた”と感じていた、と語っています。
そういった経験が逆に「ポルシェ911の開発責任者の職についた時、その”遅れ”を一気に取り戻そうと彼を突き動かしたのかもしれません。

なお、新型911のメカニカル的なハイライトについては、下記の三つが紹介されています。

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ポルシェ・ウェットモード
フロントホイールハウジングに内蔵されたセンサーが転がり音の周波数の変化を捉えて路面状況を認識。ウェット路面であることが検知されると、ドライバーにウェットモードをオンにするようシステムからメッセージが送られる。するとスタビリティマネージメント(PSM)とトラクションマネージメント(PTM)が調整され、ハイドロプレーニング現象を回避すべく、車速が 90km/h に達した時点でリアスポイラーが“パフォーマンスポジション” へとせり出す

8 速 PDK
新たに開発された 8 速ポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)の採用によりスムーズな変速を実現。油圧システムが改良され、これまで数機種の GT モデルにのみに提供されていたクイックシフトがマニュアルモードおよびスポーツプラスモードにおいて可能となった。従来通り 6 速で最高速度に到達し、8 速ギアは第二のオーバードライブとして機能し効率性を高める

ポルシェ・アドバンストコックピット
これまで通り中央にアナログ式のレブカウンターがレイアウトされるが、イグニッションがオンになるとその左右を取り囲むようにふたつの 7 インチフル HD
ディスプレイが浮き上がる。このオンボード・ディスプレイとセンターコンソールに配置されたナビゲーション付き 10.9 インチ・ポルシェ・コミュニケーション・マネージメントモジュールは、タッチスクリーンおよびシグナル音とハプティックフィードバックがフィーチャーされた 4 つの高感度ボタンで操作する

VIA:CHRISTPHORUS

 

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