やはりトンガったモデルの存在は販売に有利

2018年におけるアメリカンマッスルカーのセールスは「フォード・マスタング」が制した、との報道。
これによるとマスタングは75,842台を販売し、2位のダッジ・チャレンジャーは66,716台、シボレー・カマロは50,963台で3位という順番に。
成長率だとダッジ・チャレンジャーがナンバーワン
ただしその内容を見るとなかなかに興味深いものとなっており、1位のマスタングは2017年に比べて7.4%のマイナスという結果。

そしてダッジ・チャレンジャーは逆に3%の成長で、シボレー・カマロは25%減となる大幅ダウンに。
つまり、販売台数だと「1位:マスタング、2位:チャレンジャー、3位:カマロ」という結果ではありますが、成長率で見ると「1位:チャレンジャー、2位:マスタング、3位:カマロ」。
ダッジ・チャレンジャーは2008年の登場からアップデートされていない
なお、ダッジ・チャレンジャーは2008年に登場しており、驚くべきことにこの10年間「大きなアップデートなし」。
にもかかわらず2018年には過去最高のセールスを記録しているという「他に例を見ない」クルマでもあります。
これはなぜかということですが、ひとつは「ワイルドスピード」効果。
ダッジはワイルドスピードシリーズとパートナーシップ契約を結んでおり、映画への登場はもちろん、映画とタイアップしたプロモーションも展開しています。
そしてもう一つは「デーモン」効果。
ダッジはチャレンジャーに「合法ドラッグレーサー」として”助手席すらオプション”というドラッグレースで勝利するための直線番長を限定発売。
この割り切りようは凄まじく、そのトンガリ具合が受けて一瞬で完売することとなっていますが、その人気の余波を受けて通常モデルまでもが好調なセールスを記録するに至っています。
つまり、「ブッチギリのパフォーマンスを持つモデル」はその車種全体やブランドの成功において欠かせないということがここで立証されたわけですね。
そして問題はカマロですが、モデルチェンジでリフレッシュするも販売を回復できず、値下げに踏み切ったにもかかわらずあまり効果はなかった、と言えそう。
なおシボレー自身は「カマロが作った市場をチャレンジャーが横取りした」と考えているようですね。
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