たしかにクルマは置いておくものではなく乗るものではあるが
マクラーレンは2013年にそのハイパーカー「P1」を375台限定にて発表しましたが、そのP1オーナー向けに「サーキット専用」として発売したのが「P1 GTR」。
これは公道走行ができない純然たる競技用車ではあるものの、FIAの定めたいずれかのクラスに準拠した仕様を持つ訳ではなく、つまりは「自分の腕を試す、もしくは腕を磨くためだけにサーキットを走るクルマ」という究極の贅沢な一台でもあります(ちなみに価格は3億4000万円)。
そしてP1 GTRをさらに公道走行用にカスタムしたのが「P1 LM」で、これは5台のみが生産された、と言われていますね。
これが本来の使い方かどうかはわからない
そして今回動画に登場するのはその5台のうちの1台となるP1 LMですが、オーナーさんはかなり豪快な人のようで、このP1 LMでマクドナルドのドライブスルーに行ってみたり(P1 LMのウインドウは小さなスライド式の窓があるだけなので、商品を受け取るのはかなり困難)、芝生の上を思いっきりドリフトしてみたり、とぼくら常人には想像すらできないような使い方をしています。
なお、P1 LMは、「公道仕様のP1をサーキット専用にしたP1 GTRを、さらにまた公道仕様にした」クルマなので、一周回ってP1に戻ったようなイメージがあるものの、P1の価格は約1億円なのに対し、P1 GTRの価格は3億4000万円となっていて、つまりその価格は「3.4倍」。
エンジンやモーターこそ(P1シリーズはハイブリッド)P1とP1 GTRとでは「共通」ではあるものの、P1は916馬力、P1 GTRは1000馬力といった差異があり、しかしそれだけではもちろん「3.4倍」のエクスキューズとはならず、内外装はじめ足回りなどが価格に見合う内容にて大きく変更されている、とされています(まったく別のクルマと考えても良いほど)。
よってP1 GTRを公道仕様へ変更したとしても、もとの「P1」に戻るわけではなく、「P1よりもはるかにスパルタンなクルマ」なのがP1 LM。
ちなみにP1 GTRをP1 LMへとコンバートするのには2億円ほどが必要だとされ(改造費だけでP1が二台も買える・・・)、ベースとなるP1 GTRの価格を入れると「P1 LMは一台5億4000万円」という計算に。
今回はその超高価、かつレアな車をハードに乗り倒しているということになりますが、こういったハイパーカーやレアカーのオーナーは「クルマを酷使するか、乗らずに保存しておくか」という両極端なように思えます。
実際のところ、これまでにもダートや雪道をを走るブガッティ・ヴェイロンやラ・フェラーリ、F40などの動画が公開されていますね。
それでは動画を見てみよう
こちらが約5億4000万円のクルマでマクドナルドに行ったりダートをドリフトしたりする動画、「$5 MILLION McLaren P1 GTR McDonald's DRIVE THRU, DONUTS and DRIFTING!!」。
VIA:TheTFJJ