ポルシェ・タイカンはPSMオフで一気にドリフトマシンに変身

先日よりティーザーキャンペーンが開始されているポルシェの新型エレクトリックカー、「タイカン」。
ここ最近、ウインターテストが行われる様子がスパイフォトやスパイビデオとして出回っていますが、今回はいくつかのメディアからその様子がアップされており、つまりポルシェはこのテストに特定メディアを招いていたようですね。
まだ個別の撮影は許されていない
今回、先陣を切って動画を公開したのは「Roadshow」と「Carfection」ですが、内容としては同じものなので、映像自体はポルシェの提供によるもの(自社での撮影は許されなかった?)のようですね。※試乗に関する記事はこちら
加えて自身での運転も許可されず、助手席での試乗でもあり、しかしこれまでにわからなかった事項もいくつか判明。
現在ポルシェ・タイカンは-35度から+50度の環境にて、そして600万キロのも距離をテストしたと発表されていて、テストでは特にバッテリーのクーリングに注意していること、そして最適なパフォーマンスを発揮するため、ドライブモードに応じてバッテリー温度が変わることも説明されています。
なお、トップモデルだと出力は「600馬力以上」、0-100キロ加速3.5秒程度、そしてフル加速を10回以上走っても「オーバーヒートしない」。
バッテリー容量の80%までを、20分で充電できるということ、一回の充電あたり走行可能距離は500キロ程度、ということも改めて確認されています。
モーターは「2つ(1モーターモデルも発売されるかもしれない)」、それぞれ1つが前後に搭載され、リアには2速トランスミッションが与えられ、急加速を行う場合にはギアが切り替わる音が聞こえるようですね。
インテリアにおいてはグラフィカルなディスプレイが採用され、これは現在のトルク分割状況等を表示でき、これを見る限りでは「通常は後輪のみ」を駆動している、とのこと。※インテリアはまだ完成状態ではない
ただしスリップした際や加速を行う状況では前輪にも駆動力が分配され、ポルシェによると「前輪100%、後輪100%にトルクを簡単に振り分けることができ、これにはなんの制限もない。ガソリンエンジン車には出来ないことだ」説明があったようです。
ドライブモードについてはいくつかあり、そのうち「スポーツ」「スポーツ+」ではアクセルレスポンスが鋭くなるうえ、空気抵抗低減のために車高も下がるようですね。
そしてPSM(ポルシェ・スタビリティ・マネジメント)をONにすると雪上でも全く滑ることはなく、しかしPSMをカットすれば「ドリフトモンスター」へと変身。
なお、試乗にあたっては疑似エンジン音”E-サウンド”が装備されていたことについても触れており、これは「ガソリンエンジンのサウンドっぽい」音。
ドライブモードによってもこのサウンドの大きさは変更され、これはガソリンエンジンを、そしてスポーツエキゾーストシステムを搭載する現行のポルシェ各モデル同様ですね。
正直言うと、ポルシェが疑似エンジン音を出すというのはちょっとショックでもあり、個人的には歓迎できないと考えていますが、実際に運転してみると「そんなことはどうでもよくなる」ほどタイカンは優れたクルマなのかもしれませんね。
それでは動画を見てみよう
こちらがポルシェ・タイカンが雪上にて豪快な加速やドリフトを見せる動画、「Ice drifting the Porsche Taycan: Driving the new all electric sports car」。
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