もはや各自動車メーカーの主戦場は「中国」に
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さて、ついに開幕した上海モーターショー。
中国市場は非常に独特で、「セダンとSUVが好まれる」「大きな車が好き」「ロングホイールベース大歓迎」「エレクトリック重視」といった傾向があります。
そのため各社とも中国市場に対しては「専用車」を投入する傾向にありますが、ここで今回の上海モーターショーにて発表される「中国専用車」、もしくは「主に中国向けと思われるクルマ」を見てみましょう。
やっぱり電気。トヨタは日本に先駆け中国でエレクトリック化
トヨタは今回「C-HR」のピュアエレクトリック、そして中国専用車「IZOA」を投入すると発表。
そのほかにも「カローラ」「レビン」のPHVバージョン、アルファード、ヴェルファイアのハイブリッドモデルを披露した、とのこと。
中国は大きなクルマ大好き。BMWは3シリーズ「ロング」、325Liを投入
そしてBMWはこれまでにも投入してきた3シリーズ「ロング」を最新世代の3シリーズにも追加。
このBMW 325Liのホイールベースは標準仕様に比較して11センチも延長され、その全長はなんと4829ミリに。
実際に(前世代の)3シリーズ・ロングを現地で見たことがありますが、一瞬「5シリーズ?」と思うほどで、ロングホイールベース化によってここまでクルマが大きく見えるのか、と驚いたことがあります。
なお、製造は中国におけるBMWのパートナー企業「ブリリアンス(華晨中国汽車)」との合弁にて。
よって、現地生産の証として「漢字」エンブレムが装着されます。
ちなみにBMW3シリーズ・ロングを中国語で表記すると「華晨宝馬3系統Li」。
中国は自動運転推奨。アウディはAI:MEコンセプト発表
そして中国は自動運転を国策として進めている一面があり(海外企業に対してテスト用地も提供している)、自動運転が好まれる、という傾向も(豪華なものやテクノロジーも好き)。
よって、他の国で開催されるモーターショーではあまり聞かなくなった自動運転も、中国では「旬の話題」。
もちろん今回アウディが発表したAI:MEコンセプトはピュアエレクトリック、そしてレベル4の自動運転を備えます。※プレスリリースはこちら
やっぱりセダンは外せない。日産は新型シルフィを発表
そして日産は上海にて、モデルチェンジ版となる新型シルフィを発表。
Vモーショングリルがより立体的かつ大きくなり(今後の日産車はこの方向に動くと思われる)、前後フェンダーには力強いプレスラインも。
コネクティビティ、インフォテイメントシステムも強化され、メーターには7インチ液晶、ダッシュボードには8インチサイズのディスプレイが与えられることに。
なお、シルフィは中国専用というわけではありませんが、どこよりも早く中国で公開したというのはこれまでにない変化だと思います。※プレスリリースはこちら
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