| レンタルアップ後は一般を対象に販売も |

以前にレンタカー会社「ハーツ」が5リッターV8、435馬力のシェルビーGT-Hをレンタカーに導入したことで話題になりましたが、今回は別のレンタカー会社、Sixtがシェルビー・マスタングGT-S(5リッターV8、600馬力)を用意した、と発表。
ボディカラーはSixtのカンパニーカラーでもあるブラックとオレンジにペイントされ、つまり「専用に製造された」ということを意味します。
マスタングとレンタカーとは密接な関係がある
なお、マスタングとレンタカーとの歴史は古く、遡ると1966年にハーツ・レンタカーが専用のカラーを持つ1,000台のシェルビーGT350Hを導入したのがそのルーツ。
GT350Hは当時のスポーツグレードですが、やはり高価なのでこれを買えない若者向けにレンタカーとして供給し、「レンタレーサー」として人気を博したようですね。
そういった経緯もあり、ハーツはやはり専用カラーを持つコルベットのハイパフォーマンスグレード「Z06」を導入したことも(自動車メーカーとしてもいいプロモーションになる)。
そして今回のSixtですが、現在は南カリフォルニア、南フロリダ、ラスベガスにて20台がスタンバイ。
この後にも対象地域を拡大するとしており、全米で乗れる日も近いのかもしれません。
なお、Sixtは今回のレンタル終了後にこれらシェルビー・マスタングGT-Sを一般に販売するとしており、シェルビーもそれを購入した消費者に対してカスタムを喜んで行うとコメント。
上述のようにボディカラーはブラックとオレンジが採用されますが、ホイールはブラック、ブレーキキャリパーはオレンジ。
かなりカスタム感の強い仕上げですね。
インテリアにおいても専用のカラーリングが用いられ、こういった「レンタカー会社と自動車メーカーとのパートナーシップ」はけっこう珍しいように思うものの、なかなかに面白い試みだと言えそうです。
ほかにはこんなレンタカーも
なお、日本でもこういった「高級車のレンタル」は注目市場。
レクサスも「トヨタレンタカー経由」にて参戦していますね。
一方アウディは東京プリンスホテルと共同にてレンタカービジネスを開始。
日産も「日産レンタカー」にてGT-Rをレンタル可能に。
オリックス・レンタカーはホンダNSXを導入済み。
こういった高級レンタカーの需要は「かなり高い」と言われるものの、まだまだ店舗側のサービスが追いつかず、利用者の満足度が高くないというのも一つの課題のようですが(高級車を借りに行ったのに、対応がバンを借りるのと同じ)、まだまだこれからのビジネスなのかもしれません。
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