| 短期間でここまでパワーアップさせるとは。チューナーの技術もさることながらスープラのポテンシャルにも脱帽 |
新型スープラのチューンは現在注目度が非常に高く、どのショップにとっても「名を売るチャンス」。
そのため、北米で新型スープラの納車が始まると同時に各チューナーがカスタムを始めているのが現状ですが、今回は「DMEチューニング」がシャシーダイナモ上で527.67馬力にまでスープラをパワーアップさせることに成功しています。
なお、DMEチューニングのFacebookページを見る限り、マクラーレンやフェラーリ、ランボルギーニといったスーパーカーのチューンを得意としているようですね。
もともとスープラの出力は「公称値以上」
なお、新型スープラは「メーカー公称値」である340馬力以上を発生しているケースが多く、ノーマル状態のスープラをシャシーダイナモに乗せるとだいたい340〜350馬力くらいが出ているようですね。※公称値の340馬力は、エンジン単体での出力なので、シャシーダイナモで軸出力を計測すると、ここから10〜15%くらい少ない300馬力位の数字が出るのが妥当
現在DMEチューニングでは「どういった内容で527.67馬力を叩き出したのか」は非公開。
ただ新型スープラは納車開始されてから2週間ほどしか経っておらず、この期間でできることと言えばECUチューンとエキゾーストシステムのワンオフ製作くらい(メカチューンやタービン交換まではできないと思われる)。
なお、先日はイギリスのチューナー、リッチフィールドがOBDポートへ挿し込むだけで426馬力にまでスープラをパワーアップさせるパーツを発表していますが、今回のDMEチューニングはここからさらに100馬力も乗せているということになりますね。
リッチフィールドがどこまで燃調を追い込んでいるのかはわかりませんが、いかにヌケの良いマフラー(と吸気効率の良いエアクリーナー)を装着しようとも、ここから100馬力を上乗せするのは難しく、となるとDMEチューニングの場合、ECUチューンだけで500馬力近くまで出力を向上させているのかも(そしてそこから給排気系)。
なお、トヨタのレーシングカー製作も行うパパダキス・レーシングによると、新型スープラに搭載されるBMW製のB58エンジンは「1000馬力化も可能」。
ちなみにパパダキス・レーシングはトヨタと共同にて、カローラにターボとニトロとをドッキングさせ、1000馬力化させた実績もあるため、この発言はかなり説得力がある、と言えそうですね。
いずれにせよ、現時点ではDMEチューニングの「527馬力」は今のところスープラでは「最高出力」となり、しかしあっという間にこれを上回るチューニングが出てくることも容易に想像できます。
ちなみに新型スープラは、ノーマルのままでも相当な直線加速、サーキットにおける高い走行性能を持っており、ちょっとパワーアップして車高を落として足回りを固め、ハイグリップタイヤを履けば「相当に」高いドライバビリティを発揮することになりそうで、「現在販売されるスポーツカーだと、世界で最も車体そしてチューニングにおけるコストパフォーマンスが高い」クルマなのかもしれません。
VIA: DME Tuning Texas