| これだけの技術、設備があれば「思い通りの」クルマができそうだ |
なんとランボルギーニ・ウラカンのトランスミッションを「マニュアル」へとコンバートしたショップが登場。
これはアメリカのB is for Buildで、以前にも「廃車となった日産GT-Rを格安で購入してきて再生した」ショップ。
そして今回のウラカンも「ジャンク」を格安で仕込み、それに「自分たちが思ったようなカスタムを盛り込んで」仕上げよう、ということでプロジェクトが進行中。
ランボルギーニ・ウラカンの「マニュアル」は存在しない
なお、ランボルギーニ・ウラカン(アヴェンタドールも)は最初からマニュアル・トランスミッションが設定されず、トランスミッションはデュアルクラッチのみ。
ちなみにウラカンの前モデル、「ガヤルド」であればマニュアル・トランスミッションが存在し、(AT扱いの)eギアであっても、これは「MTをアクチュエーター化してAT風に動かしているだけなので」まだMTへのコンバートは容易な部類かも。
ただし今回のウラカンはインテリア含めて一切「MT」の存在が考慮されていないので、かなり大掛かり、かつ緻密な作業が要求されています。
なお、今回の「MTスワップ」では、先代アウディR8用のマニュアル・トランスミッションを使用。
先代アウディR8とガヤルドとは兄弟車であり、ウラカンの多くもガヤルドから引き継いでいるため、これが最善なのかもしれません。
ちなみにこのランボルギーニ・ウラカンは「スクラップ」だったため、むしろ「自由に」組み上げることができ、フレームにはいくつかの加工が施されているようです。
ボディはレーシングカー、「スーパートロフェオ」のものを別に購入してきて取り付け。
かなり面白いクルマが出来上がりそうですね。
左が新たに用意したマニュアル・トランスミッションの操作部、そして右がウラカンのシフトポジション操作部。
「リバース」に入れるには「R」と書かれたレバーを引くことになりますが、操作方法やサイズも全く異なることがわかります。
そのため、シフトレバーを固定するためのパーツも新設。
そしてセンターコンソールには「切った張った」にてシフト操作部を取り付け。
おおよそ取り付け完了。
そしてシフトノブを取り付けた状態。
比較的普通のシフトノブが装着されています。
せっかくなので、できればランボルギーニ・ムルシエラゴやガヤルドに装着されていた球状のシフトノブや、
アウディR8に装着されていたアルミのシフトノブのほうが「よりスーパーカーっぽい」印象が出たかもしれませんね。
ちなみにランボルギーニ自身もウラカン、アヴェンタドールの「MT化」を行おうとしたことがあると報じられるものの、これは「到底コストを回収できない」という理由で見送りとなったようですね。
なお、今回の「ウラカンのMT化」は商売としてよりも、「自分たちがやりたいから」やってみた、という感じ。
よって、同じアメリカの「ヨーロピアン・オートグループ」が行うフェラーリやトヨタGRスープラのMT化とはちょっと違う意味合いを持っていますが、早晩よーロピアン・オートグループがウラカンのMT化を行うのかもしれません。
こちらが今回、「MT化」を行った記録動画(まだ完成していない)。
そしてこちらは「ジャンク」だったウラカンを購入してきたときの動画。
そのほか、Youtubeではこういった「スクラップからスーパーカーを再生」するという動画の人気が非常に高く、一度は失われたその輝きを再び取り戻させるということ、資源再利用(いかに廃車といえど、打ち捨てられたクルマを見るのは忍びない)の観点からも素晴らしい傾向だと思います。
VIA:B is for Build