| パワーウエイトレシオではフェラーリ、ランボルギーニを凌駕し、マクラーレン・セナに迫る |
トヨタ・スープラ(80)に積まれる2JZエンジンを搭載するという日産フェアレディZ(S30)が登場。
フェアレディZに搭載されていたL型エンジンも直6、80スープラに積まれていたエンジンも直6なので、まだエンジンスワップとしては容易な部類かもしれません。
ただ、このフェアレディZの特筆すべきところは「出力600馬力」「車体重量1,044kg」というところで、実にパワーウエイトレシオは1.74。
これはランボルギーニ・アヴェンタドールやフェラーリ812スーパーファスト、マクラーレン720Sよりずっと優れ、マクラーレン・セナの「1.5」に迫るレベルです。
日産のL型エンジンも悪くない
なお、もともと積まれる日産のL型エンジンもタフでチューニングポテンシャルが大きいエンジンだとして知られるものの、より新しい年代の2JZ、そしてもともとターボと組み合わせられている2JZには一歩譲るのかもしれません(エンジンルームの画像がないのが残念)。
そしてこの「チューンド」2JZエンジンとドッキングされるのはトヨタの5速MT(R154)。※80スープラに搭載されるゲトラグ製6速ではないのは謎
もちろんLSDも装着され、サスペンションやブレーキも出力アップにあわせて強化済み、とのこと。
なお、ロールバーもちゃんと装着され、「狂おしく、身を捻るような」走りはしないのかもしれません。
そしてフロントバンパーはオリジナルへと交換され、フロントグリルは格子状に。
オーバーフェンダーも装着済となり、ホイールの幅はフロントで10.5、リアでは11Jだとされていますが、これは「引っ張りタイヤ」にするために広いホイールを選んでいるようですね。
日産フェアレディZはもともと北米市場をターゲットして投入されたという経緯があり、そのためにアメリカでは根強い人気を誇ります。
そのため、オークションにおいても、このS30フェアレディZはかなり高い相場を形成しているようですが、それでも今回のチューナーのように思い切った改造を施すケースも散見されます。
日本で「S30フェアレディZ(1969-1978)」というと、やはり湾岸ミッドナイトに登場する「悪魔のZ」が有名ですね。
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そして今年、フェアレディZは50周年。
記念モデルも発売されています。
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VIA: CCW Wheels