| もしくは「テストドライバー育成中」とも |
以前より何度かニュルブルクリンクにて目撃されている、「謎のマツダRX-8」。
見たところ普通のRX-8ですが、なぜかカモフラージュ用のシートが貼られており、そして複数台が走っているようです。
以前に目撃されたのはブラックの個体であったものの、今回はメタリックブルーの個体が走行しており、謎が謎を呼ぶばかり。
マツダはRX-8を使用して新型ロータリーエンジンをテスト中?
このRX-8についてはいくつかの推測があって、1つ目は「新型ロータリエンジンの開発用車両」。
マツダは世界ではじめてロータリーエンジンを量産車に搭載したメーカーでもあり、そのブランドの「核」のひとつがロータリーエンジンであるのは間違いのないところ。
ただ、ロータリーエンジンは環境規制に適応させるのが非常に難しく、これを動力源としたクルマの開発は社会情勢的に難しいだろう、とされています。
そしてマツダは公的には「ロータリーエンジンを動力源としたクルマを発売する事実はない」「ロータリーエンジンはEV用のレンジエクステンダーとして機能させる」と発言しており、ロータリーエンジン搭載スポーツの可能性そのものを否定しています。
ただ、マツダの丸本明社長は「ロータリーエンジン搭載スポーツカーの発売はマツダ全社員の夢でもある」と語っており、やはりロータリーエンジンがマツダの精神的支柱であることについても言及。
こういった「矛盾する側面を持つ」のがロータリーエンジンのようですが、一定の予算が割かれて研究開発が進んでいるようで、ロータリーエンジン搭載スポーツカーについてはいくつかのニュースが流れており、「もしかするともしかする」わけですね。
そこでこのRX-8については、その「クルマの動力源としてのロータリーエンジン」を開発するための車両ではないか(つまりボンネットの下には新型ロータリーエンジンが収まっている)、という予測がまずひとつ。
マツダはRX-8を使用して開発ドライバーをトレーニング中?
そして2つ目は、「マツダがテストドライバーを育成している」というもの。
動画のコメント欄の指摘によると、リアウインドウにある「L」のステッカーはトレーニング用の車両であるということを意味し、マツダはRX-8を使用して開発ドライバーを育成しているのでは、という予測ですね。
ただ、前回目撃された車両には「L」のステッカーはなく、今回走行しているRX-8にはカモフラージュが施されるなど、謎が残るのも事実です。
なお、「テストドライバー」は新型車の開発において重要なポジションを占め、トヨタではテストドライバーの頂点に君臨する「マスタードライバー」なる称号もある模様。
なお、豊田章男社長は新型スープラにおいて”マスタードライバーを努めた”と発表されていますね(この表現からすると、車種ごとにマスタードライバーがいる?)。
マツダはRX-8のふりをした新型スポーツカーをテストしている?
3つ目の予測が「この車両は、RX-8の外見を装った新型車」。
マツダは上述の通り「こっそり」ロータリーエンジンを搭載するスポーツカーを開発しているのではと言われていますが、そのプロトタイプでは、というワケですね。
ただ、動画を見るに、外観上の破綻がまったくなく、すべてのパーツのチリもぴったり合っているので、このクルマが「まったくの新型車」で、外側だけがRX-8のパネルをかぶせたものであるとは考えにくい、とも思います。
ちなみにマツダは先日、日本の特許庁へ、新型スポーツカーと思われる、新しい構造を持つクルマの特許を出願。
これはセンターにモノコック、フロントセクションにスペースフレーム構造を持つ「スーパーカー」的なスポーツカー。
これまでの特許を総合すると、電動ターボやハイブリッド、可変エアロを搭載したスーパースポーツとなる可能性もありそうですが、マツダが2020年の「100周年」に向け、なんらかの隠し玉を持っている可能性があるとも考えられます。
マツダからスーパースポーツ登場?ランボルギーニやマクラーレン同様のスペースフレームを持つ特許図面が公開に。もしかすると電動ターボ+トランスアクスル
いずれの説もうなずける部分、そうでない部分もあり、そこが「謎」なワケですが、東京モーターショーでなんらかの発表があれば、その謎の一部も解けるかもしれませんね。
VIA: Automotive Mike