| アルファロメオはもともと豊富なモータースポーツヘリテージを持つスポーツカーメーカー |
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レンダリングアーティスト、オスカー・ヨハンソン氏がアルファロメオ・コンセプト・ストラダーレを公開。
近年のアルファロメオというと、MiToやジュリエッタのようなコンパクトカーの印象、もしくはジュリアやステルヴィオといった4ドアセダンやSUVのイメージが強くなっていますが、もともとアルファロメオというと高級車、そしてモータースポーツをバックボーンに持つ自動車メーカー。
実際にF1でもドライバーズタイトルを1950年(ジュゼッペ・ファリーナ)、1951年(ファン・マヌエル・ファンジオ)に獲得するなど華々しい活躍を見せています。
アルファロメオTZ2の現代版?
今回公開されたレンダリングを見ると、かつてのレーシングカー、「アルファロメオTZ2」の姿も。
アルファロメオTZ(チュボラーレ・ザガート)2は1959年にデビューした、そしてアルファロメオ最後のロードゴーイングレーサーとも言われたモデル。
これはジュリアをベースとしてチューブラーフレームにて組み上げたロードカー/レーシングカー「TZ」の改良版で、そのボディをFRP化するなど戦闘力を高めたクルマであり、12台のみが生産された、とも言われます。
なお、エンジンは1.6リッター165PS、車重はなんとわずか620キロ(TZよりも40キロ軽い)。
ロードゴーイングレーサーとは言われるものの、実際はレーシングカーのみの生産で、顧客に納車されたのは10台のみ(残り2台はショー用)。※ベースとなるアルファロメオTZはロードカーとレーシングカー両方が存在
そして今回のコンセプト・ストラダーレはこの「アルファロメオTZ2」を現代に蘇らせたとも考えられますが、1965年のTZ2から54年分の進化を果たした、ということになりますね。

そして、こういった「数十年の空白」があるクルマをデザインする場合、オリジナルモデルの数年後に後継モデルが登場していたらという仮定を行って「仮」デザインを行い、そのまた数年後に後継モデル、また何年後かに後継モデル・・・という感じで数十年のブランクを埋めると言われます(今回、どういった手法でコンセプト・ストラダーレがデザインされたのかは不明)。

今回の「アルファロメオ・コンセプト・ストラダーレ」を見ると、低く、長くそして流麗なスタイリングが見られますが、レッドとブラックの色使いは「TZ3ストラダーレ・ザガート(2011)」っぽさも感じさせますね。

ちなみにこちらがアルファロメオTZ3ストラダーレ・ザガート。

VIA:Behance
未来派アルファロメオのレンダリングはほかにもこんなものが
アルファロメオは上述のようにモータースポーツと強いつながりを持っており、過去には豊富な「アイコン的モデル」も。
よってデザイナーにとっては格好のモチーフということになりますが、ここで「これまでに公開された」未来派アルファロメオのレンダリングの一部を見てみましょう。





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