
| マツダはまだまだエレクトリックカーの時代は来ないと考えている? |
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マツダが新型ディーゼルエンジンを開発し、近いうちに発表する、との報道。
これは英国Autocarが紹介したもので、マツダの欧州法人にて研究開発部門のボスを務めるクリスチャン・シュルツェ氏の言として「我々はディーゼルエンジンを見捨てない。2020年、我々はいかにディーゼルエンジンがクリーンで優れるているかを、新しいアプローチによって証明する」というコメントを紹介しています。
欧州ではガソリンエンジン開発終了、ディーゼルエンジン販売を終了させるメーカーも
なお、マツダはディーゼルエンジンを積極的に進める会社として知られ、現時点でもSkyactiv-Dを採用。
そしてガソリンエンジンについても、ディーゼルエンジンの技術を取り入れた新エンジン「Skyactiv-X」を開発し投入していますが、現時点でガソリンエンジン、ディーゼルエンジンに注力する数少ない会社、ということに。
ちなみにメルセデス・ベンツはすでにガソリンエンジンの開発を終了させたとしており、つまり今後メルセデス・ベンツから新しいガソリンエンジンが登場することはないという事実も(これは一つの時代の終焉を表している)。
ディーゼルエンジンについてはポルシェが開発終了を宣言していますが、「カイエン」においてディーゼルエンジンは約50%ほどの構成比率であったとのことなので、これは大きな決断であったとも言えそう。
マツダはなぜ内燃機関にこだわる?
そこでマツダですが、現在の自動車業界、とくに欧州の自動車メーカーとは逆行する方向を採用していて、この理由は全くの謎。
一方でエレクトリックカーの開発も行なっており、内燃機関だけにこだわっているわけではなさそうですが、ディーゼル、ガソリン共に多額のコストを投じて開発を行なっている、というのは紛れもない事実。
正直、今からガソリンエンジンを開発して「モトが取れるのか」と心配になったりしますが、もしかすると提携関係にあるトヨタが、マツダのガソリンエンジン、ディーゼルエンジンを使う予定があるのかもしれません(逆にトヨタは内燃機関の開発を終了させ、エレクトリックに移る?)。

なお、「エレクトリック化への移行」については自動車メーカー間で温度差があり、フォルクスワーゲングループのように「エレクトリック化待ったなし」「2025年にはすべてエレクトリック化」というところもあれば、最近のBMWのように「2030年でもエレクトリック化された車の比率は30%以下かも」というメーカーも。
BMWはかなり早い段階からエレクトリック化を目指していますが、最近になってエレクトリック化については懐疑的な姿勢を見せていて、「予想したほど普及しないだろう」というコメントも発しており、マツダも「BMWと同じ」ように、まだまだ本格的なエレクトリックカーの時代はやってこないだろう、と考えているのかもしれません。
VIA: Autocar