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【動画】ユーチューバー、あの「ニュー・ストラトス」に乗る!フェラーリ430スクーデリアベースの究極コーナリングマシン

2019/12/15

| デザインはピニンファリーナ、限定台数は25台 |

我らがスーパーカー系ユーチューバー、Shmee150氏がニュー・ストラトスに試乗。
この「ニュー・ストラトス」はもともと2010年に計画されていたもので、デザインはピニンファリーナが担当。
フェラーリ430スクーデリアをベースとしてマニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノ(あのアスパーク・アウルもここが製造する)が車体の製作を行う、というプロジェクトです。
当時大きな話題を集めるも何らかの理由で計画が実現せず、しかし2018年になって突如その計画が”解凍”されることとなったのは記憶に新しいところですね。

その理由は不明ではあるものの、当時ピニンファリーナまだフェラーリのデザインを担当していて、フェラーリから「430スクーデリアを使用して別のクルマを作ることはまかりならん」と釘を差されたんじゃないかと考えています。
そして後にピニンファリーナはインドのマヒンドラに買収され、(買収が理由ではありませんが)フェラーリは車体デザインを自社内製に切り替えることになり、よって両者の関係が「切れた」ために計画を自由に進めることができるようになったのかもしれません。

ニューストラトスは「ハンドリングマシン」

この「ニューストラトス」は”ランチア”の名はつかず(これは商標の関係だと思われる)、おそらく車検証上のメーカー名は「フェラーリ」(でないと、クラッシュテスト等、面倒なことになる)。
限定25台のみが製造される予定で、価格は約6800万円程度とされますが、ベースとなるフェラーリ430スクーデリアは別途(自分で購入するか、もしくはマニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノに探してもらうか)用意する必要があり、総額だと9000万円オーバーになりそうです。

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マニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノでは、430スクーデリアのホイールベースを短縮し、4.3リッターV8エンジンを(503馬力から)540馬力へとチューンし、トランスミッションは6速MTへと換装。
オプションとして「600馬力までパワーアップが可能」だそうですが、「ホイールベース短縮」というところからして、”ハンドリングマシン”へと変貌を遂げることになりそうです。

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フロントフードを開けるとこう。
細かいところまで作り込まれている、という印象です。

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カーボンファイバー製の「板」を開けると中にはトランク。

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エンジンヘッドカバーはオリジナルのカーボン製。

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インテリアはカーボンとアルカンターラ中心にて構成され、シンプルかつスパルタン。
シートの後ろには「ヘルメット」を収納するスペースがあります。

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ええのうMT!

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VIA:Shmee150

ほかの「ストラトス」も見てみよう

そして今回の「ニューストラトス」のほか、これまでには様々なストラトスが存在。
ここで「過去のストラトス」を見てみましょう。

まずはすべての起源、ランチア・ストラトスHFゼロ・コンセプト(1970)。
車高なんと83センチ、ドアは存在しないためにフロントウインドウを開け、フロントフードを乗り越えて室内に乗り込むという特殊なクルマ。
多くのクルマ、デザイナーに影響を与えた一台でもあります。
デザインは当時ベルトーネに在籍していたマルチェロ・ガンディーニ。

ランチア・ストラトスの「元祖」。今も多くの人に影響を与える「ストラトスHFゼロ・コンセプト」はこんな車だ

そしてもっとも有名な「ランチア・ストラトス(1974)」。
デザインはやはりマルチェロ・ガンディーニ、エンジンはフェラーリ・ディーノ246GTから。
レースに勝つためだけに作られたクルマで、レギュレーションを研究しつくし、それにぴったり合うように設計されています。

現存するのは400台以下。超レアな変態車「ランチア・ストラトス」が競売に

こちらは2001年のストーラS81。
デザイナーはやはりマルチェロ・ガンディーニが担当し、自身がデザインしたストラトスを、30年後にもう一度デザインしたというクルマです。

こんなストラトスもあった。オリジナルと同じデザイナーが30年後に再解釈した「ストーラS81」

2012年の「ヌッチオ」。
ベルトーネ100周年記念を祝うコンセプトカーであり、同社がデザインしたランチア・ストラトスHFゼロ・コンセプトへのトリビュートモデル。

こんなコンセプトカーもあった。ストラトス・ゼロの現代版、ベルトーネ「ヌッチオ」

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