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アウディ「エレクトリック化に伴い、15%の人員を削減する」。エンジンに関連する人々は研究開発、製造とも職を失い、自動車メーカーは構造改革の時代に

投稿日:2019/12/07 更新日:

| ここまで大きな構造変化を迎えるのはいまだかつて無いことだ |

アウディがエレクトリック化にともない、15%に相当する9,500人の人員削減を行い、これによって60億ユーロの経費削減を行うこと、逆にエレクトリック分野とデジタル部門にて2,000のあたらしいポジションを設けることを公表。
なお、この15%は管理職においても対象となることで、単に首を切るのではなく、「魅力的な早期退職プログラム」を用意すると述べています。

アウディとしては「未来に適合するため」だとしていますが、これはアウディだけではなく、多くの自動車メーカーが行わねばならない構造改革だと考えて良さそう。

今後、自動車産業では何が起きるのか

なお、現在のクルマの方向性としては「エレクトリック化」「デジタル化」「コネクティッド化」だと認識していますが、エレクトリック化という方向性だと、これは単純にガソリンエンジンがなくなる、パーツ点数が減る、製造工程が減るということが考えられます。
たとえばメルセデス・ベンツはすでにガソリンエンジンの開発を停止していて、となるとそれによってエンジン開発スタッフは「不要」に。

そしてピュアエレクトリック化が進むと、エンジンはもちろん、吸気系、ドライブトレーン、排気系も不要になるのでそれら開発スタッフも減り、組み立てにかかる工程も少なくなって作業する人も減り(ガソリン車に比較して70%くらいになると言われる)、パーツを管理する人や在庫スペースも少なくてすむことに(ガソリン車に比較し、EVでは共有パーツが増えると思われるので、そのメーカー全体で管理するパーツ点数としては飛躍的に減る可能性が大きい)。

デジタル化というところだと、物理スイッチがデジタル化されるのでパーツ点数が減り、やはり管理や製造、在庫にかかるコストが減る可能性が大。
ただし「アナログ」とは異なって動作にはプログラムが必要となるので、ソフトウエア関連エンジニアの需要は拡大しそう。

そしてコネクティッド分野は今まで車両に含まれなかった分野なので、これまでにない部分の雇用を創出することに。
ソフトウエアはもちろん、各種ソフトと車両との統合も要求され、加えて、未来のクルマは走行性能(ハード)ではなく「何ができるか」というソフトで選ばれる可能性も出てくるので、この分野の開発スタッフは大きく増えることになりそうですね。

ただし自動車メーカーによって構造改革の速度は異なる

しかしながら、まだまだこの将来は「不透明」。
というのもエレクトリック化されたクルマの販売台数がどうなるかわからないためで、たとえば現在、年間50万台のガソリン車を販売している自動車メーカーがあったとして、その50万台が「いつ」エレクトリックにシフトするのか、ということですね。
メーカーによっては5年程度でシフトを考えるのかもしれませんし、別のメーカーでは20年というタームで移行するのかも(低価格帯のクルマを扱うメーカーほど、移行にかかる時間は長いと思われる)。

そして、クルマ業界全体がエレクトリック化に向かうに当たり、シェアがドラスティックに変化する可能性も。
たとえばこれまでだと「急激にシェアが伸びる」「急激にシェアを失う」ことはよほどのことがない限りは起こり得ず、しかしエレクトリック化の段階においては、テスラのようなメーカーが他に出てくる可能性も否定できません。
となると、そこが伸びたぶん、大きく他が凹むことになり、「ガソリン車だけ」を販売してきたこれまでに比べると、今後の自動車業界においては変動要因がかなり大きいと言えそうです。

現在、複数メーカーがEVを発表しているものの、中には「売れる」EVもあれば「殆ど売れない」EVも出てくるはずで、それによっても各社の戦略が変更を強いられることになるのでしょうね。

 

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