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アストンマーティンが「買収」報道に対してコメント。「投資家を強く求めているわけではないが、受け入れないでもない」←いったいどっち?

投稿日:2019/12/15 更新日:

| おそらくアストンマーティンとローレンス・ストロール氏とは対話の席につくことになるだろう |

先週、アストンマーティンが「カナダの富豪にして、レーシングポイントF1チームのオーナである、ローレンス・ストロール氏に買収される」というウワサが出ましたが、それについてアストンマーティンがコメントを発表。
この声明はアストンマーティンCEO、アンディ・パーマー氏によって出されたもので、「我々は、新しくウェールズに工場を建設したからといって(カネが必要だからと)、投資者を積極的に募っているわけではない。だが、それは投資を受け入れないという意味ではない」。

ちょっと歯切れの悪い内容となっていますが、「カネがないわけじゃやない」ということと「投資は受け入れる準備がある」ということだと思われ、前者は株主と株価対策、後者はローレンス・ストロール氏、もしくは他の投資家に対して「話し合う準備がある」ということなのかもしれません。※ランボルギーニはその売却のウワサが出た際に、即刻、そして強い口調で否定している

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なお、この買収の話が出てきたのは、アストンマーティンの株価が実情よりも低く評価されている、つまり「アストンマーティンという会社そのものがお買い得」であること、ただいかに安くても、購入した後にお金を産まないと意味はなく、しかし「買収後もアストンマーティンはカネになる」というローレンス・ストロール氏の思惑からということになりそうです。

現在、自動車業界は再編成の真っ只中

最近の自動車業界において顕著なのが「買収」や「併合」。
ルノーと日産が手を組んだり、ミツビシを買収したり、FCA(フィアット・クライスラー)とPSA(プジョー・シトロエン)が合併に合意したりということですが、この背景にあるのは「開発費の高騰」。

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一昔前のようにエンジンと車体だけを作っていればよかった時代は終焉を告げ、現代の自動車においては電動化、エレクトロニクス、車体制御、コネクティビティ、そして自動運転といった新しい要素がどんどん必要になってきていて、それら開発コストを「自社だけで賄う」のが難しくなってきています。

そのため自動車メーカー各社は「提携」「(GRスープラとBMW Z4のように)共同開発」といった手法にてコストを引き下げようとするわけですが、とにかくコストを割る「分母としての」台数が必要になり、そこで規模を拡大するための合併が必要になるのですね。

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ただ、そんな中にいくつか「独立系」自動車メーカーもあって、アストンマーティンもその一つ。
かつ、アストンマーティンはプレミアムカーメーカーなので販売台数は多くなく、そこで開発費を抑えるためにメルセデスAMGと提携を行い、エンジンやトランスミッション含め、数々の技術供与を受けています。

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さらにアストンマーティンは英国政府との強いパイプにて、工場建設用地を格安で譲り受けたり、首相とともに海外へと「資金獲得のための旅」に出たりしていて、なにかと「うまくやっている」という印象も。

アストンマーティンは自動車の他にも「潜水艦」「タワーマンション」等手広いビジネスを手がけていますし、かつこれからはDBXの販売が利益を生むはずで、さらにラゴンダブランドのリスタートもあり、つまりは「これから」の会社だと認識しています。※アストンマーティンは自動車だけでお金を稼ぐのではなく、富裕層が求めるものすべてを提供するという、「お金持ちご用達ブランド」への変化を狙っている

それでも今回のアンディ・パーマーCEOによるコメントを見る限りでは、「買収提案を受け入れる」可能性もあるように感じられ、ちょっと予断を許さない状況でもありますね。

アストンマーティンは新型「ヘリコプター」発表?

そしてアストンマーティンは「新たなビジネス」として仏エアバス社とパートナーシップ契約を締結していますが、その「第一弾となる商品=ACH130 AM」が来年1月3日に発表予定。

今回はティーザー動画が公開されていて、ここからは「それが何なのか」判断することはできないものの、どうやら「ヘリコプターなんじゃないか」と言われているようです。※動画では、「世界一のヘリコプターメーカーとアストンマーティンが手を組んだ、とある

なお、アストンマーティンは最近バイクも発表するなど相当な勢いを保ってはいるものの、もしかするとこういった「拡大路線」が投資家には「ちょっとそれは・・・」と映ってしまい、それが株価にも現れているのかもしれません(フェラーリのように、クルマによってブランド価値を高めることにフォーカスすべきだという意見も多いハズ)。

アストンマーティンの抱くビジョンが正しいのかどうか、それは時間が証明することになると思いますが、成り行きを見守るしかないのでしょうね。

 

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