| 長い間、トップフューエルの「顔」だったが |
さて、3月27~3月28日に開催される予定のBHオークションにて、トップフューエルによってカスタムされたホンダS2000”タイムアタックマシン(S2000RR)”が出品予定。
これは富士スピードウェイ(1:39.131)、鈴鹿サーキット(1:59.936)、岡山国際サーキット(1:27.887)、オートポリス(1:46.568)の4サーキットにおいて”チューニングカーによるコースレコード4冠”を達成したクルマで、おそらくは日本でもっとも有名なS2000。※すでに記録が更新されたものもある
東京オートサロン2020にも展示済み
BHオークションによると、このホンダS2000は「ほかのタイムアタック用マシンとは異なり、(パイプフレーム化などを行わず)ノーマルの構造を生かしているところに価値がある、とのこと。
なお、トップフューエルは三重県にあるチューニングショップで、ブーストアップからMT載せ替えやエンジン本体のメカチューン、タービン交換までもこなすことで知られ、関連会社としてチューニングパーツメーカー「ZERO-1000(零1000)」があることでも有名です。
GTX3582Rタービンに最大加給をかけた際には1000馬力を発生するとされ(通常は800馬力くらい)、そのために見ての通り、ダウンフォースを稼ぐためにフロント、サイド、リアにはウイングやディフューザーなど様々なエアロデバイスが取り付けられています。
フロントアンダーには巨大なウイング、そしてカナード。
パイクスピークを走るマシン並みの装備ですね。
リアはトランクリッドスポイラー、そしてウイングの二段重ね。
テールランプはLEDに換装されています。
ブレーキキャリパーはエンドレス製、ホイール/タイヤはアドバン(18インチ)。
サスペンションキットもエンドレス製が装着されている、とのこと。
リアディフューザー上部にも折り返しが付くなど、メーカー直系ワークスマシンのような仕上がりを見せています。
前後にはオーバーフェンダーが装着され、フロントだとフェンダー後部からダイレクトにエアを抜く構造。
リアフェンダーはリベット留め。
インタークーラーが巨大なためにエンジンルームはピチピチ。
エンジンはF20C(2300CCに排気量アップ)、鍛造ローコンプピストン、強化コンロッド/クランクシャフトが装着されています。
エキゾーストマニホールドはオリジナルのステンレス製。
当然ですが内装パネルやカーペットが剥がされて必要なものだけが装着されたインテリア。
トランスミッションはホリンジャー製6速シーケンシャル、クラッチはATS製カーボン(ツインプレート)。
NOSまで装着済み!
そのほかにはこんな車両も出展される
BHオークションではこのトップフューエルS2000RRのほか希少車が多数出品され、たとえばRUF Rt12も。
RUHはチューナーというよりは「自動車メーカー」であり、ポルシェからパーツの供給を受け、自社にてコンプリートカーとして仕上げたのが一連のRUF市販車。
出力は650馬力、なんとマニュアル・トランスミッションというレアカーです。
トヨタ2000GT後期モデルも出品予定。
あのホンダNSX Type-Rも。
こちらの予想落札価格は未算出ですが、とんでもない価格がつくことになりそうですね。
こちらも相当に珍しい、日産スカイラインGT-R NISMO/IMPUL。
500台のみが限定発売されたGT-R NISMOをベースに、ホシノインパルがカスタムを行ったという個体です。