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マツダ渾身のSKYACTIV-X搭載車が売れず、販売比率は10%。「高価」すぎるためと思われるが、なぜ高価なのか誰も理解できないのが問題だ

投稿日:2020/04/07 更新日:

| 価格正当性がわからないものにお金は払えない |

ベストカーによると、マツダ渾身の新世代ガソリンエンジン、SKYACTIV-Xが苦戦中、とのこと。

記事によれば、このエンジンが設定されるMAZDA 3、CX-30のうち、「SKYACTIV-Xエンジン搭載車は10%以下の受注率」。

この数字は正直言ってかなり低いという印象で、おそらくはマツダにとっても「期待はずれ」だと思われます(マツダがどれくらいの比率を見込んでいたのかはわからない)。

そしてベストカーはその苦戦の理由として「価格が高いから」と結論づけていますが、これについて全く異論はなく、価格以外の理由はないだろうなというところですね。

いったいSKYACTIV-X搭載車はどれくらい高いのか

マツダ3そしてCX-30に搭載されるSKYACTIV-Xエンジンについて、一言でいえば「パワーと燃費を両立した」高効率エンジン。

実際に従来型の2リッターエンジンは156馬力/リッター15.6キロというスペックですが、SKYACTIV-X180馬力/リッター17.2キロなので、新世代ガソリンエンジンであるSKYACTIV-Xは、出力/燃費共に優れていることがわかります。

ただ、その代償は小さくなく、従来型エンジン「SKYACTIV-G」を積むMAZDA 3 20S PROACTIVEの2WD(AT)の価格が2,515,741円なのに対して、新世代エンジンを積む「X PROACTIVE」2WD/ATの価格は3,198,148万円という価格設定を持ち、つまりその差額は682,407円。

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そしてこの68万円という金額をどう取るかということですが、まずこの価格差を「省燃費によるガソリン代」で吸収することは不可能。

じゃあどこにその価格差の正当性を見出せばいいのかということになり、しかしそこが「わからない」わけですね。

マツダのサイトにて紹介されるSKYACTIV-Gに関するコンテンツを見ても「夢のエンジン」「新感覚」「気持ちいい」という曖昧な言葉が上の方に並び、これではクルマに詳しい人でも「どいうことなのか」理解できず、クルマに詳しくない人であればなおのこと「高い理由が全く不明」。※下の方には難解な解説がある

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そもそもSKYACTIV-Xの良さが伝わってこない

ちなみにこのSKYACTIV-Xエンジンは、これまでの4気筒ガソリンエンジンとは根本的に異なる点火システムを持ち、そこへマイルドハイブリッドとスーパーチャージャーを組み込んだものですが、マツダのサイトではスーパーチャージャーの「ス」の字も出てこず、その状況では、この新型エンジンの何がすごいのかサッパリわからない、というのがぼくの本音(かなり調べないとこのエンジンの価値がわからず、そうしないと魅力がわからないというのはマツダの説明に不備があるとしかいいようがない)。※加えて、最近のマツダは馬力を表に出さなくなってきた。そういった状況下ではSKYACTIV-Xがパワフルなのかどうかもわからない

そして「魅力がサッパリわからない」のは他の人も同じだと思われ、魅力がわからないのに68万円も払えない、というのが市場の正直な反応なんじゃないかと考えるのですね。

よって、もっとわかりやすく「スーパーチャージャー搭載でパワフル」「マイルドハイブリッド搭載で省燃費」とストレートに表現すればいいんじゃないかと考えるのですが、マツダは「プレミアム」を目指しているためかそういった直接的な表現を嫌う傾向にあるようです。

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マツダの思うところ、目指すところについては理解ができるものの、現在のマツダの購買層はそこまで車に詳しい人ばかりでも、車に興味がある人ばかりではなく、しかしマツダの現在の説明ではその魅力を伝えることができず、ここにミスマッチが生じているとも考えて良さそう。

加えて、SKYACTIV-X搭載車は、従来型ガソリンエンジン搭載車に比較して明確な外観上の差異があったり、他のグレードでは選べないボディカラーがあったりするわけでもなく、これもまたSKYACTIV-X搭載車が選ばれない理由なのかも(もっと差別化がほしい)。

なお、記事では「欧州だと、日本で68万円ほどある価格差が19万円に圧縮される」と述べていて、そのため欧州では日本とは異なってSKYACTIV-Xが選ばれる比率は約40%だそう。

自動車に明るく、かつ環境意識の高い欧州であればいざ知らず、日本で現在のままの売り方をする限りは「サッパリ魅力がわからない」状況は変えようもなく、このまま苦戦が続くことになるだろう、とも考えています。

マツダ欧州「SKYAVTIVE-Xエンジンの受注は予想を超える」。一方米国ではマツダ3そのものが低調。欧州は「環境性能」でクルマを選ぶが、米国は「価格」で選ぶ?

VIA:Bestcar WEB

 

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